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【秋田県】

秋田市、児童虐待防止へ注力 支援拠点設置し専門職増員

秋田魁新報 2019年11月14日(木)
4月に設置した「子ども家庭総合支援拠点」。職員が児童虐待に関する相談や支援に当たっている=11日、秋田市の子ども未来センター
4月に設置した「子ども家庭総合支援拠点」。職員が児童虐待に関する相談や支援に当たっている=11日、秋田市の子ども未来センター

 全国的に児童虐待が絶えない中、秋田市は児童福祉の専門知識を持つ職員を増やし、虐待発生時の対応や予防に当たっている。市は子ども未来センター(秋田拠点センター・アルヴェ5階)に、昨年度と本年度で専門職員を計4人増員、今年4月にはセンターに「子ども家庭総合支援拠点」を設け、子育て支援や虐待情報の収集に注力している。

 「大人の怒鳴り声や子どもの叫び声が頻繁に聞こえてくる」「児童の体にあざを見つけた」「悪いと思っているのについ暴力を振るってしまう」―。センターには、地域住民や学校関係者、虐待する保護者本人などからの相談やSOSの電話がかかってくる。

 市では、児童虐待の通告をセンターが受け、実際に虐待があるかどうかの調査と判断を行っている。一時保護が必要になるなど緊急性の高い場合には、県中央児童相談所が内容を引き継いで対応している。

 センターによると、児童虐待に関する新規の相談・通告は2018年度に102件あり、17年度の49件から倍増した。背景には、全国的に悲惨な児童虐待事件が相次ぎ、社会的関心が高まっていることがあるとみられる。19年度は10月末時点で38件。前年度から引き継いで対応している事案も含めると100件以上に上る。

 市は、16年の児童福祉法改正により支援拠点の設置が自治体の努力義務とされたことを受け、児童虐待への支援体制を強化した。18年度から保健師の資格や教員免許を保有する職員を段階的に4人増やして、家庭や学校への訪問を重ねている。子どもと保護者の心理的サポートをする機会を増やし、虐待防止につなげる狙いだ。

 このほか、警察署と県中央児相の3者による情報共有、情報交換を定期的に行っている。

 センターの新田目剛所長(54)は「専門職員が増えたことで、よりきめ細かな対応が可能になった。関係機関との連携を密にしながら、子どもたちの健やかな成長を支えていきたい」と話す。

 児童虐待などに関する相談や問い合わせは子ども未来センターTEL018・887・5339(平日午前9時〜午後6時)