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【高知県】

継続的な子育て支援「ネウボラ」 高知市でフィンランド事例紹介

高知新聞 2019年11月18日(月)
「ネウボラ」について意見交換する参加者(高知市の高知会館)
「ネウボラ」について意見交換する参加者(高知市の高知会館)

 「第78回日本公衆衛生学会総会」がこのほど高知市内で開かれ、全国の保健師、医師、福祉関係者ら約3400人が参加した。シンポジウムなど、一部の内容を紹介する。
 妊娠期から切れ目なく子育て支援を行う制度「ネウボラ」をテーマにしたシンポジウムでは、発祥の地であるフィンランドの取り組みを交えながら「日本版ネウボラ」の課題を考えた。

 大阪市立大学大学院の横山美江教授は「フィンランドでは、妊娠中から同じ担当保健師が家族全員を継続的に支援し、信頼関係が構築できている。家族のささいな変化も把握しやすい」と紹介した。

 児童虐待などの困難事例に保健師らが重点的に関わる日本の「ハイリスクアプローチ」は「限られたマンパワーで支援を要する住民に濃厚に関われる」などの利点がある一方、「保健師が来ると『虐待を疑われたのではないか』という思いを抱かせ、居留守を使われるなど最初のアクセスに多くの時間と労力を費やしている」と指摘した。

 フィンランドをモデルにした北海道中頓別町の取り組みも報告され、「住民に信頼される保健師」の重要性を再確認した。