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【岡山県】

中高生対象の無料放課後カフェ 倉敷の社団法人、居場所つくり

山陽新聞 2019年12月3日(火)
中高生無料カフェの準備をする紀代表理事(右)ら
中高生無料カフェの準備をする紀代表理事(右)ら

 子ども支援の一般社団法人「子どもソーシャルワークセンター つばさ」(倉敷市)は、中高生世代のための無料カフェを始める。放課後から夜にかけ、気軽に安心してくつろげる居場所とし、悩みを抱えている生徒らをサポートする。来春からの本格実施に向け5日、同市でプレ開催する。

 繁華街などにコーナーを設け、軽食やお菓子、飲み物を無料で提供し、つばさのスタッフらが話し相手になる。交流スペースの役割だけでなく、「家に帰りたくない」「居場所がない」といった生徒らが非行や犯罪に巻き込まれないよう安全に過ごせる場とする狙いもある。

 岡山県内の弁護士、司法書士、社会福祉士、子ども食堂の運営者らでつくる「こどもを主体とした地域づくりネットワークおかやま」が協力。カフェで生徒らの悩みや困り事を受け止め、虐待や家庭内暴力、生活困窮などの問題が懸念される場合、専門家に相談できるようにする。

 「つばさ」は、家庭の事情で放課後に孤立しがちな児童に寄り添う「倉敷トワイライトホーム」を倉敷市内で運営。登録制のホームに対し、参加自由のカフェはより多くの子どもや若者と出会えるように、と企画した。来年2月にも同市で2回目のプレ開催をし、4月から月1回の実施を計画している。

 同様の取り組みは、中高生世代の少女を支援している東京の団体が、専用バスを用意し都内で行っている。「つばさ」は当面、テントを使い、資金面の課題がクリアできれば、バスを導入し県内各地を巡回したい考えだ。

 「つばさ」の紀奈那代表理事は「息抜きの場として気軽に訪れてほしい。困っている中高生世代が『SOS』を伝えられ、支援者とつながるようにしたい」と話している。

 カフェの名称は「MUSUBI(むすび)」。5日はJR倉敷駅北口「憩いの広場」で午後5時から9時まで開催する。