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【熊本県】

医療物資をドローンで運搬 熊本赤十字病院が来年2月に実証実験

熊本日日新聞 2019年12月9日(月)
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医療物資を運ぶ実証実験に使うドローン。血液が入った保冷庫(右)を機体下部のかごに入れて運ぶ=熊本市東区

 熊本赤十字病院(熊本市東区)は6日、ドローンで医療物資を運ぶ実証実験を、来年2月下旬に実施すると発表した。災害時に人や車両が入ることができない地域が発生することを想定し、小国町の小国公立病院へ輸血用の血液を運ぶ。

 実験は東京電機大やドローン製作会社などと共同で実施。大型台風に伴う洪水で、小国公立病院へつながる道路の一部が寸断された事態を想定した。小国小学校から約2キロ離れた同病院へ物資を積んだドローンを飛ばす。

 プログラムで出発点から目的地まで自動で飛行。携帯電話回線で血液を入れた保冷庫の温度変化や、機体への振動などをリアルタイムで把握する。

 熊本地震では、ドクターヘリが医療機器を福岡県から運ぶ事態が発生。ドローンによる運搬が実用化すれば、ドクターヘリが患者輸送に専念できるメリットもあるという。

 ただ、導入には法改正が必要。熊本赤十字病院の宮田昭副院長は「有事の際に限らず、普段から医薬品などの運搬でドローンを使える環境を目指して実証を重ねたい」と話している。(深川杏樹)