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【高知県】

子どもたちに笑顔を 大学生が小学校で読み聞かせSNSで広がり

高知新聞 2019年12月9日(月)
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読み聞かせをする大学生=右。子どもたちは食い入るように本を見つめる(高知市春野町の春野西小)

 「きみはどのパンにはいってみたい? ぼくはぜったいチョココロネ!」。高知市の春野西小学校。5年生に絵本「おいしそうなしろくま」を読むのは、高知大学の学生だ。

 毎週金曜の朝、保護者らのグループが行っている春野西小学校での読み聞かせ。約20年続くこのボランティア活動の中で、学生たちが加わったのは2018年春。しかも1年で終わり、と思っていたら本年度も続いている。

 2018年度、春野市民図書館20周年記念誌作りに高知大学の地域協働学部生たちが参加。そこで読み聞かせメンバーと出会って興味を持ち、始めた。

 参加した学生3人は全員4年生。活動は1年限りと思われたが、今年に入り、会員制交流サイト(SNS)で学部を超えて広がる。理学部4年の畠中俊暉さん(21)は2月から参加。友人たちにも声を掛けた。

 現在活動しているのは理学部、教育学部の4年生5人。教員を目指す彼らにとって読み聞かせは、さまざまな気付きがあった。

 例えば本の選び方。同じクラスでも関心や理解度が異なる子どもたち。ある学生は「一人一人を思いやって本を選ぶ大切さを感じた。教材研究にもつながるのでは」という。

 別の学生は、「学校と地域のつながりを考えさせられる貴重な場。教育実習ではなかなか味わえません」。

 畠中さんたち4年生は2020年3月で卒業。だが、高知大生による読み聞かせは来年度も、と思っている。

 「今日も子どもたちは笑顔になってくれるかな、楽しんでもらえるかな、との思いで読み聞かせをしている。子どもが大好き、子どものために何かしたいという後輩に、ぜひ引き継いでもらいたい」