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【岡山県】

高齢者、移動購買車の需要高まる 高梁、近くて手軽で密集回避

山陽新聞 2020年5月22日(金)
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購買車で買い物する利用者=18日

 新型コロナウイルスの影響で外出を控える動きが続く中、JA晴れの国岡山びほく統括本部(高梁市中原町)が同市と吉備中央町で展開している移動購買車の需要が高まっている。自宅近くで手軽に買い物でき、密集を避けられるとあって感染予防に関心の高い高齢者層の人気を集め、購入単価も上昇しているという。

 小売店がなく、移動手段の確保が難しい地域を巡る購買車は、旧JAが2012年度に導入。現在は3トントラック2台が小売店と同程度の価格の生鮮品や総菜、日用品など約400品目を載せて毎週1回、両市町の山間部を中心に約100カ所で営業している。

 同本部によると、感染が拡大した3月以降、1人当たりの購入単価は例年の1・4〜1・6倍にアップ。利用者も感染拡大前は大半を約600人の常連客が占めていたが、1回の巡回で3、4人の新規客が訪れるようになったという。同本部購買課の担当者は「人が集まる場所を避け、購買車での購入量を増やす顧客が増えてきている」とみる。

 18日に購買車が訪問した高倉町大瀬八長地区では、約15分の滞在中に高齢者5人が牛乳や菓子パンなどを買い求めた。利用した行藤竹子さん(78)=同所=は「人が多いスーパーは感染が怖いが、購買車なら屋外で安心して買い物ができる」と話した。

 同本部購買課は「地元産野菜を中心に生鮮品の種類を増やすなど小売店に負けない品ぞろえを目指し、満足度を高めたい」としている。利用は誰でもでき、運行スケジュールの問い合わせは同本部の各総合センターで受け付けている。