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【秋田県】

秋田県内で医療物資を開発、供給 コロナ対策、県がマッチング

秋田魁新報 2020年5月22日(金)
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開発した簡易ゴーグルを手に説明するホクシンエレクトロニクスの佐藤宗樹社長。テーブルにはフェースガードやフェースシールドも並ぶ=県庁

 秋田県は、新型コロナウイルスの感染拡大により不足している医療物資の供給体制を整えようと、製造を目指す企業と医療機関の要望を取りまとめてマッチングする取り組みを進めている。この活動に参加する4社が20日、開発したフェースシールドや医療用ガウンなどを県庁で披露した。今後、県内の医療機関に販売していく方針だ。

 県は医療物資を製造する企業や原材料を供給する企業、製造技術をアドバイスする企業を「ものづくりTeam Akita」として集めており、現在31社が登録している。

 20日は電子機器製造のホクシンエレクトロニクス(秋田市)、大仙市に製造拠点を置く樹脂成形加工のセーコン(横浜市)、ナガイ白衣工業(大仙市)、秋田基準寝具(秋田市)の4社が、それぞれ開発品を公開した。

 ホクシンエレクトロニクスは県産業技術センターと共同で軽量化を図ったフェースシールド、フェースガード、簡易ゴーグルを製作。1週間に計5千個を製造できるという。

 セーコンはフェースシールドを、ナガイ白衣工業と秋田基準寝具はそれぞれ医療用ガウンを紹介した。この日は4社以外が製造した飛沫(ひまつ)防止用のパーティションなども参考製品として展示された。

 県地域産業振興課によると、フェースシールドや医療用ガウンは製造に特別な許可を必要とせず、参入しやすい。開発後は医療機関に評価してもらい品質を高めていく計画だ。

 こうした取り組みを県医師会の小玉弘之会長(66)は評価。県内の医療物資の流通量は十分でないと指摘した上で、「県の取り組みはありがたい。本県は災害が少なく、非常時の製造拠点としてふさわしい。これを機に新しい雇用や企業が生まれればいい」と語った。

 県は現在も参加企業を募集している。問い合わせは県地域産業振興課TEL018・860・2246