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【岡山県】

点字ブロック、避難所で活用を 岡山のB型事業所普及目指す

山陽新聞 2020年7月3日(金)
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ワークランド虹が製造に携わっている屋内用点字ブロック

 視覚障害者らが働く就労継続支援B型事業所「ワークランド虹」(岡山市北区今)が避難所などで活用してもらおうと、持ち運びしやすい屋内用点字ブロックの普及を図っている。大阪市のメーカーと連携し、軽量で着脱が簡単なマット状の製品を製造・販売。西日本豪雨で被災した倉敷、総社市をはじめ、盲学校などに3月から計1500枚を納品しており、今後も広く活用されるよう努めていく。

 点字ブロックは、粘着シールなどを企画・販売する「清和産業」(大阪市)が開発。清本尚哲社長が同事業所を運営する社会福祉法人「岡山ライトハウス」の竹内昌彦理事長(75)と親交があり、「点字ブロック発祥の地」の岡山にちなんだ製品で支援したいと製造の一部と販売を委託した。同事業所の利用者ら5人が粘着シートの貼り付けなどの作業を行っている。

 点字ブロックは、安全に進める方向を示す「線状タイプ」と停止や注意を促す「点状タイプ」の2種類(各約30センチ四方)。特殊な樹脂製で1枚約100グラムと軽い上、裏面の粘着シートで床やカーペットに繰り返し着脱できるため、設置や撤去がしやすい。

 製品名は「ほたる」で「ホタルの光のように優しく道を照らし、視覚障害者の移動を助けてほしい」と名付けた。自らも全盲の竹内理事長は「体育館などの不慣れな場所でも周囲の手を借りずにトイレに行くなど移動しやすくなる」と話す。

 点字ブロックは1枚2千円で、これまでに倉敷市が100枚、総社市が80枚、美作市が600枚購入した。中四国地方の公立盲学校9校にも計720枚が納品されている。

 県立岡山盲学校(岡山市中区原尾島)は「実際に災害で使う場面はまだないが、避難所を想定した防災学習で活用したい」と言う。

 竹内理事長は「視覚障害者は点字ブロックが準備されていると分かれば安心して避難できる。視覚障害への理解を深める学習教材としても使ってほしい」としている。問い合わせはワークランド虹(086―250―8951)。