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【岡山県】

医療的ケア児・者災害から守ろう 倉敷の小児科医らマニュアル作成

山陽新聞 2020年7月10日(金)
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防災マニュアルを手に「公助が整うまでの助けになれば」と話す川崎医科大付属病院小児科の赤池医長

 日常的に人工呼吸器など医療機器を必要とする「医療的ケア児・者」の災害時の助けにしてもらおうと、小児科医らでつくる「倉敷地区重症児の在宅医療を考える会」(代表世話人=井上美智子・南岡山医療センター小児神経科医長)は防災マニュアルを作成し、無料配布している。

 在宅の医療的ケア児・者の避難が困難を極めた西日本豪雨など災害が相次いでいる現状を踏まえ、日ごろの備えを促し、命を守ってもらう狙い。

 マニュアル(A5判、11ページ)は、地震や津波、土砂災害、豪雨災害を想定。停電時や避難先でも、命綱となる人工呼吸器やたん吸引器、在宅酸素療法機器を作動させられる外部バッテリー、自家発電機といった商品を一部写真付きで掲載している。

 車中泊や突然の避難時に、自動車のシガーソケットとインバーター(電力変換装置)を使って電源を確保する方法も紹介。停電や災害が起きた際、医療機器をチェックしたり応急措置したりする手順のほか、病名や機器の種類などをまとめた医療処置情報の記載表、3日分の持ち出し品リストも載せた。

 担当した川崎医科大付属病院小児科の赤池洋人医長は「近年は災害が多発し、激甚化もしている。公助が整うまでの防災対策として役立ててほしい」と話している。問い合わせは、同病院(086―462―1111、小児科)。