ニュース
トップ

【岩手県】

就労支援の古本販売順調 盛岡書房、売上金を初めて寄付へ

岩手日報 2020年7月10日(金)
ニュース画像
古本のリサイクルを通じ、就労と社会貢献に取り組む盛岡書房の作業場

 盛岡市本宮の就労継続支援B型事業所・盛岡書房(高舘美保子施設長)が手掛ける古本販売事業が軌道に乗り始めた。行政や企業から寄付を受け、クリーニングを施して再生し、インターネット通販大手のアマゾンに出品。9日には売上金の一部をひきこもりの自立支援団体に初めて贈る運びになり、施設利用者の就労と社会貢献という二重の成果につながっている。

 盛岡書房の作業場では小説や文庫本、絵本など市内外の団体や個人から寄付された多くの本が棚に並ぶ。8日は十数人の利用者が汚れを拭き取るなどクリーニングをし、丁寧に品質を確認した。

 事業は「ブックアンドブックエナジーinモリオカ」と銘打ち、昨年度から展開。地域共生社会を目指す市と市社会福祉協議会の活動に盛岡書房が参画した形で、ユーザー数の多いアマゾンに新品同様の状態で出品することを心掛ける。昨年度は7万7698冊が寄せられ、月20万円余りを売り上げた。

 9日は市内のひきこもりの自立支援団体に9万2978円を寄付する。高舘施設長(56)は「ひきこもりなど制度のはざまにいる人たちの活動の場として、誇りを持って仕事に臨んでくれている。一般就労につながった人もいる」と手応えを語る。

 新型コロナウイルス感染症の流行による「巣ごもり消費」で4〜6月の売り上げは前年同期の1・5倍に伸びた。

 市社協生活支援課の桜田裕美さん(38)は「読み終えた本を有効活用する取り組みとして、寄付をする人、就労を目指す人の双方に活動を周知したい」と展望を語る。

 古本の寄付は盛岡市役所本庁舎や市社協、市社協玉山支所のリサイクルボックスで受け付けているほか、引き取りも行う。問い合わせは市社協(019・651・1000)へ。