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【青森県】

VRも使い就労訓練 八戸の障害児支援施設

東奥日報 2020年7月17日(金)
ニュース画像
エモウを使って接客の疑似体験をする生徒(左)と、見守る榎本さん(右から2人目)

 青森県八戸市十三日町の就労準備型放課後等デイサービス「CROSSROAD(クロスロード)」は、障害のある中高生に早い段階から就労を意識してもらおうと、最新機器を使った就労準備プログラムを実践している。中高生たちは仮想現実(VR)映像を見ながらのソーシャルスキルトレーニング(SST)やパソコンを使った事務作業訓練などに、ゲーム感覚で楽しみながら取り組んでおり、自信と意欲を高めながら将来の仕事について夢を描いている。

 放課後等デイサービスは、6〜18歳の障害児が放課後や休業日に通所し、生活能力を伸ばす訓練などを通じて子どもの自立を支援する福祉施設。県内で「就労準備型」を掲げる施設は数少ない。

 クロスロードは2019年11月に開設。運営会社「善」代表の榎本陽(あきら)さん(44)によると、現在は発達障害や知的障害などがある小学5年〜高校3年の17人が利用登録している。職員とのコミュニケーションタイムや学校の宿題の後、子どものレベルに応じてSST、パソコンのワードやエクセルなどを使った書類作成、金属部品の計量や仕分けといった軽作業などの訓練を行っている。

 SSTで使用するVR映像は、VRコンテンツなどの開発を手掛ける企業・ジョリーグッド(東京)が、発達障害支援施設向けに提供する「emou(エモウ)」。学校や職場、就職面接など約100のプログラムがあり、利用者は映像を見ながら話したり登場人物の顔に視線を向けたりして、相手との適切なコミュニケーション方法や集団行動における対応を学ぶ。同社によると、青森県で導入しているのはクロスロードのみ。

 1日午後、クロスロードで高校生4人がエモウを使い、書店員を疑似体験した。VRゴーグルを装着すると、自分が書店内にいて店員としてレジカウンターに立っている感覚になる。生徒たちは映像に登場する人物と表示されるせりふを見ながら「注文票の記入をお願いします」「ありがとうございました」と、はきはきと応対した。職員から「おじぎの仕方がいい」などと感想を言われ、笑顔を見せていた。

 男子生徒(18)は「エモウを使うとその場にいるような感覚になるのでとても勉強になるし、社会に出るために必要な対応の仕方を考えることができる。エモウを使う前と比べて、人といろいろな関わり方があるんだということが分かった」と明るい声で話した。

 SSTは通常、イラストやロールプレーで場面を想像させて行うことが多いが、ロールプレーでは子どもが照れて十分な訓練ができないこともある。榎本さんは「子どもたちは喜んでエモウを使い、SSTに積極的に取り組んでいる」と語る。

 実際の就労を想定した訓練をこなすうち「接客が得意」「タイピングが速い」など、自分の強みを見つけた子どもたちもいる。今後、ビジネスマナー研修や企業訪問なども計画している榎本さんは「地域の事業所に子どもたちのスキルを見てもらい『障害があってもこんなにできることがあるんだ』と言ってもらうのが目標。障害者雇用の枠を広げるきっかけをつくりたい」と思いを語った。


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