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【岐阜県】

感染対策図り高齢者支援 福祉業務経験者のNPO、空き家活用

岐阜新聞 2020年8月3日(月)
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感染防止対策を徹底した上で行われている「ほっとらいふワークス」の介護予防教室=安八町大明神、ここくらす

 岐阜県西濃地域で福祉に携わった経験者らでつくるNPO法人「ほっとらいふワークス」が、安八町大明神の空き家を拠点に、高齢者支援に取り組んでいる。2年目の今年は同町から介護予防教室の委託を受け、コロナ禍でも感染防止対策を取りながら精力的な活動を続けている。

 同法人は同町福祉課長を務めた坂由紀子さんと町内の特別養護老人ホームに勤務していた松井邦治さん、輪之内町の介護施設で施設長をしている野田和伸さんの3人が、高齢者を地域ぐるみで支援しようと活動。空き家は木造2階建ての一軒家で、同法人が買い上げて「ここくらす」と命名した。

 船出となった昨年は、住民が交流することで、地域ぐるみで高齢者への見守りにつなげようと、食事とおしゃべりで住民が交流する場を月に1度開いてきた。介護予防教室は65歳以上の町民を対象に6月から始まり、脳の活性化を目的に、つるしびなやこれまでの人生を書き記す「自分史」を作る講座を週に3回開催している。45人ほどが利用しており、講座を担当する坂さんは「このような状況だからこそ、外へ出て人とつながることが大事」と取り組みの意義を強調する。

 来月には、世界保健機関(WHO)などが制定した認知症を啓発する「世界アルツハイマー月間」に合わせて、啓発マークを付けたオリジナルの布マスクを製作して配布することも検討している。同法人で事務局長を務める野田さんは「昔ながらの『向こう三軒両隣』のような地域のつながりをつくっていけたら」と力を込めた。