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【岩手県】

利用者 白球追う喜び 盛岡・障害者就労支援施設がソフトチーム

岩手日報 2020年9月16日(水)
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大川孝夫さん(前列左から4人目)が寄贈したユニホームを披露するソフトボールチーム「ドリーム」のメンバーら

 障害者の就労支援に取り組む盛岡市乙部のドリームファーム(佐々木信之理事長、利用者30人)がソフトボールチームを結成し、活動を本格化させている。元高校野球解説者の大川孝夫さん(73)=同市=も協力し、練習指導や備品の寄贈で後押し。関係者はスポーツの力を実感するとともに、大会開催や障害者理解の広がりを期待する。

 利用者約20人によるチーム「ドリーム」は7月に結成。きっかけは昼休みに利用者が自発的に始めたキャッチボールだった。印象的な笑顔や懸命に投球する姿など普段見せない一面に職員も驚き、すぐさまチームを立ち上げた。

 競技は昼休みの恒例となって参加者も増加。それまで個々で黙々と作業に打ち込むことが多かったが、声を掛け合う様子も見られ、仲間意識も高まった。

 活動には佐々木理事長(47)と親交のあった大川さんが協力し、監督として月2回程度の練習指導のほか備品も提供。大川さんは「スポーツは生きがいを与える。地域の盛り上げや、障害者へ支援の手が差し伸べられることにつながればいい」と思いを語る。

 今月は同施設でユニホーム贈呈式を行い、利用者がワインレッドカラーの練習着をお披露目。三上望さん(27)は「チーム一丸となって勝利を目指して頑張る」と意気込んだ。

 他事業所への呼び掛けも行い、今後は競技の広がりや大会の開催も見据える。佐々木理事長は「利用者の表情も変わり、スポーツのすごさを実感した。県内にチームがどんどんできて、交流会などができるようになればいい」と期待する。