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【福井県】

社協と民生委員が連携 高齢者宅を訪問

福井新聞 2020年11月24日(火)
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高齢者宅を訪問し、困りごとなどを聞き取る永平寺町社協の職員(右)と民生委員(中)=福井県永平寺町

 新型コロナウイルスの影響で、民生委員らの高齢者の見守り活動などが制限される中、福井県の永平寺町社会福祉協議会は10月から、職員が民生委員と2人一組で、1人暮らしの高齢者宅を訪問している。年内に約420人の高齢者宅を回る予定で、それぞれの困りごとに応じた福祉サービスを紹介するケースもある。

 永平寺町社協は毎年、1人暮らしの高齢者を対象に食事会や温浴施設での交流会などを行ってきたが、今年は新型コロナの影響で中止した。高齢者の様子を知る機会を少しでも設けようと、戸別訪問を行うことにした。民生委員との一斉訪問は初めての取り組み。

 同社協地域福祉推進課の課長(55)は「感染防止のために電話で相談活動を行うという話もあるが、直接会うことで家の様子、身なり、話しぶりなど高齢者のいろいろな事情が分かる。短時間の訪問なら大丈夫と判断した」と話す。

 10月23日には課長さんと民生委員の男性(72)が、町内のある集落を回った。「おばちゃん、来たざー」。男性が玄関先で声を上げると、80代の女性が出てきた。

 課長は「押し売りとか来ませんか」「変な電話はありませんか」「コロナで大変なことはありませんか」などと聞きながら、困りごとをチェック。消費者トラブルの事例が書かれたチラシなどを渡した。

 ある男性高齢者は、自宅から3キロ以上離れた店まで歩いて買い物をしていると打ち明けた。日ごろの暮らしぶりを話すうちに「うー」と泣きだした。課長は「みんなちゃんと見守りしているでのー」と励ました。

 別のケースでは、自腹でタクシーを使い病院などに通っていた人に、安価で送迎する外出支援サービスを紹介した。

 課長は「戸別訪問で高齢者の生活ぶりがより分かった。近くの店で手に入らない新鮮な魚介類や趣味の品を買いたいときの支援の在り方、雪かきの問題など、いろいろなニーズもあるので、施策に反映していきたい」と話している。