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【愛媛県】

車いす利用者らも気軽に来店を ステッカーでPR 松山で取り組み進む

愛媛新聞 2021年1月4日(月)
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車いす利用者らを手助けする店に張ってもらうステッカーを示す「たてヨコ愛媛」のメンバー。中央が石川水緒さん=28日午後、松山市平和通6丁目

 バリアフリーの設備が完全に整っていなくても、車いす利用者やベビーカーを押す人を手助けする店にステッカーを張ってもらう取り組みを、異業種の有志コミュニティー「たてヨコ愛媛」が松山市で進めている。各店の優しさを「見える化」し、気兼ねなく入店できるようにする試みだ。
 メンバーは松山市内の各店を回って依頼しており、承諾してくれた店舗で来年3月、一斉にステッカーを張る予定。直径13センチの円形ステッカーは100枚用意しており、車いすがデザインされている。
 発案したのは「たてヨコ愛媛」のメンバーで、車いすを利用する松山市太山寺町の石川水緒さん(36)。行きたい店のホームページを見ても、入り口に段差があるかどうかの情報を書いている店は少なく、店で店員に手伝いを頼もうにも「断られるのではないか」と気を使った。車いすの友人には、疎外感から引きこもりがちになる人もいるため「目印があれば入店しやすく、店員にも相談しやすい」と考えた。
 バリアフリーの設備を備えた事業者がステッカーを張る取り組みは以前からあるが、基準を満たすことができない店も多い。「たてヨコ愛媛」は大きくハードルを下げ、「入り口が幅70センチ以上あり、車いすで入店できる店」「バリアフリーに完全には対応できていないが、『手伝ってもいいよ』という店」の2点のみを設定。柔軟な条件により幅広い店舗の協力を得るのが目的だ。
 石川さんが利用する店の一つ「愛媛ペレットスローカフェ」(松山市平和通6丁目)はこのほど、試験的に第1号のステッカーを張った。以前から入り口に板のスロープを設置しており、車いすの利用者もよく入店するという。店主の田所研さん(70)は「特別なことではなく、ちょっとしたこと。居心地の良い場所にしたいと思っているので、来てもらえるのはうれしい」と語った。
 石川さんは「店の人に優しくしてもらった時、私はすごくうれしくて、その気持ちを伝えたいという思いもある。ステッカーが、店と車いす利用者の双方が触れ合う契機になればいい」と願っていた。


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