アイコン

トップ

旧トップ
ページへ

トップ背景
wamnetアイコン
検索アイコン
知りたいアイコン
ロックアイコン会員入口
アイコントップ | アイコン高齢・介護 | アイコン医療| アイコン障害者福祉| 子ども・家庭
アイコン



ランダム表示の広告
福祉医療広告

高齢・介護
医療
障害者福祉
子ども・家庭

ニュース
トップ

【高知県】

情報端末で障害児教育が充実 県内特別支援校1人1台心待ち

高知新聞 2021年1月5日(火)
ニュース画像
タブレット端末を使い、ゲーム感覚で算数を学ぶ子どもら(日高特別支援学校)

 2021年度に、高知県内の公立小中学生に1人1台のタブレット端末が導入される。とりわけ機器を心待ちにしているのが、障害のある子どもが通う特別支援学校だ。音声読み上げ、コミュニケーション補助、遠隔通信などさまざまに活用できるだけに、「ICT(情報通信技術)機器で自立支援が充実する」と期待している。
 高知県教育委員会によると、県立特別支援学校への端末整備は2015年度に始まった。現在は全13校(小中学部生約300人)に教員分と合わせ、135台を配備。来年度に358台が新規導入される。

 □  □ 
 高知市大膳町の県立盲学校。「教科書の図を見て」。教員の指示で弱視の生徒が教科書に端末をかざした。カメラを起動し、2本の指で画面をさっとタッチ。静止画の拡大機能を利用して、図を読み解いていった。

 ほかにも全盲の児童が音声読み上げ機能を使うなど、視覚の代替、補助機能として端末を活用している。

 県立盲学校高等部3年の宮平陸斗さんも、端末の恩恵を感じている1人だ。

 拡大文字の教科書にべったりと顔を近づければ読めるが、部分ごとに焦点を合わせて読む作業を繰り返すため、全体の流れを理解することが難しい。

 だが、端末のカメラを使えば「読める大きさに固定できる。ストレスが減って勉強に集中できる」と話す。

 マッサージ師を目指しており、「人体図解のアプリを端末に入れておけば、拡大して確認できる。お客さんに画面で説明することもできる」と、将来の活用も視野に入れる。

 県立盲学校では、このほかテレビ会議システムを活用して県外の盲学校と交流。「県内に視覚障害の子どもは少ない。同じ立場、同じ悩みを持つ子たちが交流できる意味は大きい」と浜田邦彦教頭。生徒らはタブレットを通して就職活動の近況などを話し合っているという。

 □  □ 

 知的障害者が通う日高特別支援学校(高岡郡日高村下分)でも、さまざまに活用されている。

 算数の授業では、1台を4人の生徒が交代で使い、ゲーム感覚で足し算やかけ算などを学ぶ。生徒は自分の番が来ると待ちかねたように問題に取り組み、正解すると「よっし!」。数字を書くのが難しい生徒もボタン一つで数字が選べるため、楽しく問題に取り組めているという。

 中野直喜教頭は「一斉授業だったら途切れる集中力がゲーム形式なら続く。1人1台になれば、子どものレベルに応じた対応も容易になる」と期待する。

 このほか、会話によるコミュニケーションが難しい生徒の声がけ手段としても利用されている。例えば、端末の画面上にある「姿勢」「礼」「着席」の絵柄のボタンを押せば、対応した音声が出る仕組み。生徒は、ホームルームなどでクラスの一員として自分の意思が示せることを喜んでいるという。

 高知県教育委員会は1人1台化で、それぞれの障害に合わせた端末のカスタマイズなどができ、支援がさらに充実すると説明。「常に端末を持つようになれば日常生活でも活用できる。将来の自立につながるはずだ」と力を込めた。(宮崎順一)


ページトップ