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【鹿児島県】

編み物上手の善意続々 鹿児島市の子ども食堂に全国から帽子やマフラー

南日本新聞 2021年1月12日(火)
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道免明美さん(右)から手作りマフラーを受け取る「森の玉里子ども食堂」のボランティア園田愛美さん=鹿児島市

 特技の編み物で協力を−。鹿児島市の「森の玉里子ども食堂」スタッフが会員制交流サイト(SNS)で呼び掛けたところ、県内外の編み物上手が応じ、毛糸の帽子やマフラーが続々と届いている。今月中旬には30点ほど集まる見込みで、食堂を利用する子どもたちに配る計画だ。

 きっかけは昨年11月、子ども食堂に市内の女性から紫やベージュの毛糸約60玉が届いた。野菜や肉、米など食材の寄付はあったが、毛糸の玉は初めてだった。

 「段ボールいっぱいの量をどうするか」。運営ボランティアの園田愛美さん(40)は編み物をする祖母の姿を思い出し、SNSで協力を呼び掛けることをひらめいた。「祖母は認知症だったけど上手に帽子を編んでいた。協力してくれるお年寄りがいるかもしれない」

 早速フェイスブックに「すてきな毛糸をたくさんいただきました。編み物大好きなのですが1人では編み切れません」と投稿した。友人たちも情報の拡散に協力。東京のハンドメード作家や奄美市の女性ら全国から賛同者が現れ、7人に毛糸5〜10玉を送った。東坂元2丁目の道免明美さん(70)は「1本の糸から物ができる喜びを感じた」とマフラー3本を届けた。

 佐賀県の田中章子さん(56)は「両親を介護する合間に編んだ。帽子をかぶって外で遊んでいる子どもたちを想像して、うれしくなった」。京都府の篠原真知子さん(41)は「『どこかの子どものためになるんや』と思いながら楽しく編めた。私のように協力したい人は多いと思う」と活動の広がりを期待する。

 支援の輪が全国に広がったことを喜ぶ園田さんは「手作りのよさを分かってくれる子どもたちにプレゼントするつもり。みなさんの善意をしっかりと届けたい」と感謝した。


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