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排せつトラブル 適切ケアで改善 えひめ研究会がオンライン研修

オンラインで介護職らが排せつケアを学んだ研修会
【残尿の有無など 日誌に付け分析を】
介護に携わる愛媛県内の専門職や研究者らでつくる「えひめ排泄ケア研究会」のオンライン研修会がこのほどあり、介護職や医療職約30人が事例を通して、高齢者の思いに寄り添った排せつトラブルのケアを学んだ。
排せつトラブルは「年だから仕方ない」と思われがちで、高齢者本人も「世話をしてもらっているから我慢しなければ」と諦めることが少なくない。適切にケアすれば解消・改善できるトラブルを見過ごさないよう、会では研修を15年以上続けている。
泌尿器科「あらきクリニック」(松山市六軒家町)の荒木映雄院長は頻尿や尿失禁といったトラブルについて「要因は複数あり、見極めて治療する必要がある。(トイレに行った後なのにぼうこう内に残る)残尿の有無が大きなポイントだ」と解説した。
愛媛大大学院の陶山啓子教授(高齢者看護学)は「1回の尿の量やトイレの間隔などを日誌に付けて分析してみてほしい。1、2日でも正確に記録すれば十分な判断材料が集まる」と強調。日誌を使ったケアを試みた認知症の高齢女性の事例を取り上げた。
女性は頻繁にトイレに行きたいと言うものの尿が出ないことがあるため「職員は寂しいのかなと考えて接し方を工夫したが改善せず、日誌を付けて分析すると病気の可能性が判明した」。ぼうこう炎と診断されて治療を受け「女性は落ち着いた表情を浮かべるようになった」と述べた。
愛媛大大学院の小岡亜希子講師と、同大医学部附属病院の曽根司央子・老人介護専門看護師は、排便トラブルでも日誌の活用が効果的だと指摘。頻繁な便失禁が解消した事例を紹介した。
研修は9日に実施した。
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