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塗り絵で育む助け合い 社協が福祉教材を作成 出前授業で活用

小浜市社協が児童向けに作った塗り絵タイプの福祉教育教材=福井県小浜市遠敷の市社協
福井県小浜市社協は、塗り絵タイプの児童向け福祉教育教材「私のつくる小浜いろ」(A2判四つ折り)を作った。生活する市民のさまざまな姿がイラストで描かれ、中には泣いて困惑し、だれかの支えが必要なシーンも。小浜が優しいまちになるためにどう行動すべきか、児童たちの気付きを促す内容になっている。出前授業で活用する。
つえをついて一人歩く高齢者、車いすの人を押して段差のある道を進む介助者、迷子になって泣く子ども、あおり運転するドライバー、バスに乗り遅れた人、屋根で雪下ろしする人ら約30場面が描かれている。
イラストは、市の公認キャラクター「さばトラななちゃん」を手掛けたデザイナー足立直紀さん(66)が担当。明通寺、羽賀寺、公立小浜病院、まちの駅・旭座なども描かれ、実際の小浜のまちがベースになっている。「塗り絵を楽しみながら、困っている人たちを優しい心で発見してほしい」と話す。
市社協は市内の小中高校へ出前授業に赴き、児童、生徒に車いすやアイマスクを利用してもらったり、高齢者を疑似体験したりできる場を提供している。さらに学びを深めてもらおうと越前市社協が作った教材を参考に千部作った。非売品。
人に助けてもらったり、助けたりしたときの気持ちを記したり、小浜のまちの未来について書き込むスペースもある。
小浜市社協で福祉教育を担当する保健師は「例えば、車いすの方のイラストを見て、どう感じるかは児童それぞれ。困っている人にどんなことができるか考え、行動するきっかけになったらうれしい」としている。教材や出前授業の問い合わせは市社協=電話0770(56)5800。
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