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【岡山県】

住民団体、高齢者助け続け今春5年 総社、担い手不足で継続''黄信号''

山陽新聞 2021年2月2日(火)
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小野さん(左)と世間話をする金沢さん。作業の合間にさりげなく日々の困り事を聞き出している

 総社市山田地区の高齢者から日常生活の困り事を請け負う住民グループ「山田べんりーな」の活動が今春、丸5年を迎える。取り組みが浸透し地域を支えるサービスに育った一方、メンバーの高齢化による担い手不足で事業継続には“黄信号”がともっている。

 「よう来てくれたなぁ。待っとったんよ」。常連の一人、小野加代子さん(84)が満面の笑みで玄関から顔を出した。

 築100年以上の自宅に十数年前から1人暮らし。4、5年前に腰を悪くし、重い物を運ぶことや中腰での作業ができなくなり、サービスを利用するようになった。この日は、庭木の剪定(せんてい)やごみ出しを依頼。「本当に重宝している。こうやって話をするのも楽しみ」と喜んだ。

 山田べんりーなは、民生委員を務めていた地元の金沢耕史さん(71)が仲間に呼び掛けて2016年4月に活動を始めた。1時間600円の作業料と実費を利用者に負担してもらい、掃除や草刈り、墓参り、簡単な大工仕事―と、さまざまな作業を引き受ける。

 きっかけは、金沢さんの民生委員時代の経験だった。

 ボランティアで1人暮らしの高齢女性の家に弁当を持って行った時のこと。花好きだった女性から植木鉢に土や肥料を入れてほしいと頼まれたが、忙しさにかまけてつい、忘れてしまった。その数日後、女性は自宅で孤独死。「あのときやってあげれば良かったと今も悔いている。だから、困ったことは何でも言ってほしいと、お年寄りに呼び掛けているんです」と金沢さんは話す。

 同地区の高齢化率は43%。市の平均より15ポイントも高く、困り事を抱える高齢者も多い。活動は口コミで広がり、今では地区にある70歳以上の1人暮らしや高齢者世帯の半分以上に当たる37世帯が利用。20年度は昨年12月末までに草刈りや墓掃除、畑の耕運など過去最多の約140件を請け負った。

 「ほぼ毎日、作業が入って大変」と充実した表情で話す金沢さんだが、不安もある。メンバー7人はいずれも60〜70代男性で、取り組みを継承してくれる若手が入る見込みはない。「このままではあと3年持たないかも」と危機感を募らせる。

 市社会福祉協議会によると、地域に根差して生活支援を行うグループは山田べんりーなを含め市内に四つあるが、いずれも担い手不足が喫緊の課題。市社協や市シルバー人材センターなどが運営する全市規模のサービスはあるものの、地元のニーズに寄り添える地域密着型も不可欠として「何とか次の世代へ事業を引き継いでもらえるよう社協も後押ししたい」としている。


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