
児童養護施設を退所した若者らの支援拠点「かたるベースくまもと」=熊本市中央区
熊本県と熊本市は2月、児童養護施設や里親家庭などで暮らす若者らの自立を支える拠点「かたるベースくまもと」を熊本市中央区に開設した。4日、見学会を開いた。
県内では2020年3月末現在、677人が施設や里親の下で暮らしているが、社会的養護は原則18歳まで。高校卒業後、仕事や人間関係の悩みを誰にも相談できず、離職して経済的に困窮する事例もあるという。
業務は認定NPO法人「ブリッジフォースマイル」(本部・東京都)に委託。児童養護施設の元職員や養育里親ら計5人が悩み相談に対応。就職した若者を訪問したり、施設入所中からも進路相談に応じたりするなど、切れ目のない支援を目指す。
見学会では、スタッフの尾上佳代さん(37)が「若者が安心して話せる存在として寄り添い、安定した社会生活を送れるように支えたい」と話した。
開所は金・日曜午後2〜8時だが、予約した相談は何曜日でも可。ブリッジフォースマイル熊本TEL080(3678)1719、kumamoto@b4s.jp。(清島理紗)