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【青森県】

「震災」支援から次のステージへ

東奥日報 2021年3月10日(水)
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レインボーハウスの「火山の部屋」を見学する小山田さん(右)=2月22日、岩手県陸前高田市

 東日本大震災以降、震災遺児支援に取り組んできた青森県五所川原市の住職小山田和正さん(50)は今年6月で、これまでの活動に区切りをつける。「ここ数年来、葛藤を抱えていた」と言う小山田さんは大震災から10年を前にした2月22、23の両日、活動をともにする仲間と岩手県陸前高田市を訪れ、次の段階に進む答えを見いだした。現地支援者との意見交換で「『大震災』を卒業し、身近なところに目を向けるべきだと気付いた」と明かす。

 小山田さんは2011年3月11日の大震災直後から災害復興で被災地に駆け付けた。3カ月後、震災遺児支援プロジェクト「tovo(トヴォ)」を立ち上げ、オリジナルグッズの販売収益をあしなが育英会に寄付。今年2月末までの寄付総額は約950万円に上り、賛同する仲間も増えるなど活動は活発だ。

 「大震災では多くの人が亡くなり、親を失った子供たちもたくさんいた。被災者の境遇を容易に想像できた」。10年間はtovoの活動を続けると目標を定め、当初は脇目も振らず支援に取り組んできた。

 3年、5年と過ぎ10年のゴールが見えたころ、「震災遺児と同じように親を亡くした子供たちが身近な五所川原市や青森県にもいるのに、見ないようにしているんじゃないか」との疑念が頭をもたげた。被災地を訪れて復興に向けた被災者の努力に終わりはないと感じた一方、被災地と遠いところから聞こえる「震災を忘れない」といった言い回しには違和感を覚えた。

 被災者支援はいつまで必要か。その答えを求めて2月、あしなが育英会が震災遺児の居場所づくりのために建設した陸前高田市のレインボーハウスを訪問。案内してもらった育英会東北事務所長の西田正弘さん、職員の小川里奈さんに自分の考えを打ち明けた。「そこで西田さんが『事故や病気で親を失った子供の支援は、震災遺児支援ともつながっている』と言ってくれた」。葛藤に縛られていた心の糸がほぐれた。

 tovoの活動は終えるが「これからは自分がいる場所で、できることをしたい」と小山田さん。育英会と連携して養成に取り組んできた、遺児に寄り添って心のケアに努める「ファシリテーター」を県内に増やし、子供たちの居場所づくりをサポートできれば−と語った。


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