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【青森県】

在宅医療専門「とわだ診療所」訪問件数増加

東奥日報 2021年3月15日(月)
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訪問先で患者を診察する水野所長(左)=9日、十和田市内

 十和田市立中央病院が2019年10月に開設した在宅医療専門の付属診療所「とわだ診療所」が実績を伸ばしている。開設6カ月で目標としていた月間訪問件数50件を超え、20年12月には倍の100件に到達。医師たちは限られた人数で患者と家族を支えようと奮闘している。青森県医療薬務課によると在宅医療(訪問診療、往診)に対応できる県内医療機関は1月時点で144カ所あるが、同病院クラスの公立の中核病院が訪問診療の専門機関を設置した例は珍しいという。

 9日、十和田市内の住宅。総合内科医の水野隆史所長(66)が、87歳の女性の脈拍や心音を確認。帰り際に「また来月来ますよ」と肩に触れると、女性は手を動かして応えた。新型コロナウイルス感染拡大前の19年の女性の誕生日には孫やひ孫が集まりケーキで祝ったという。同居する長男(64)は「入院していたら実現は難しかっただろう。車いすに乗せて病院に連れて行く負担もなく、家族としても助かる」。

 診療所の医師は、農林水産省を退職後に大学で学び直し60歳で医師となった水野所長を筆頭に、計3人。診察は毎週火・水曜、科目は内科と外科。同病院から半径16キロ(十和田市、六戸町、七戸町、東北町、三沢市の一部)が訪問圏内だ。

 診察には長くて15分ほどしか割けない。それでも患者は訪問を心待ちにしている。「『月に一度、先生に会っただけで元気になる』と言ってくれる患者もいる。話を聞くうちについ長居しちゃう」と水野所長は笑う。

 訪問件数は今年1月、これまでで最高の117件に上った。水野所長は「十和田市には民間の訪問看護事業者が他の自治体より多いようだ。医師と訪問看護師の連携体制が整っていて、訪問診療の利用が市民に浸透しているのでは」と背景を分析する。訪問件数の増加に伴い、終末期を自宅で安らかに過ごしたいと願う患者の「みとり」も、19年度の半年間は1桁だったが、20年度は10件以上の月もある。

 水野所長は「地域の潜在的な需要は月200件くらいはあると感じる。患者や家族の要望に少しでも多く応えられるよう、私自身も頑張りたい」と奮起している。ただ、課題は医師の負担増だ。繁忙期は医師1人の訪問件数が1日約20件に上ったこともある。病院事務局は「今の3人体制ではひと月の訪問は100件が限界だと思う。ニーズの高まりに対応できる人員体制を検討している。首都圏の新型コロナウイルス感染が収束に向かえば、東京在住の医師1人が訪問診療に毎週参加できる可能性がある」と話している。


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