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【青森県】

八戸タクシーから介護事業所へ在籍型出向

東奥日報 2021年6月25日(金)
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車椅子利用者の乗車を介助する桂さん(左)。30年以上勤めたタクシー会社に籍を置いたまま、出向先の通所型介護事業所で送迎業務に就く=22日、東北町

 青森県八戸市の「八戸タクシー」は従業員に自社との雇用契約を維持したまま、人手が足りない市外の介護事業所で働いてもらう取り組みを先月から始めた。こうした勤め先に籍を置きながら別会社に勤める「在籍型出向」は、新型コロナウイルスの影響で業務縮小した企業が雇用を守りつつ、人手不足の業界に労働力を提供できる利点があり、全国で広がっている。国も2月に助成制度を創設、雇用維持を支援している。

 「前進します」「シートベルトを締めますよ」

 22日午後、東北町。同町の医療法人すみれ会が運営する「リハビリデイサービスすみれ」で、八戸タクシーの社員、桂健一さん(67)=おいらせ町在住=が車椅子の利用者の乗車介助をしていた。福祉車両を運転し、1日3度、利用者を家や施設に送迎するのが桂さんの仕事。車両点検や介助も担う。勤務日数は月17日で、出向前と同じ。給与などの待遇は事業者同士の契約で決められ、水準は維持されているという。

 30年以上八戸タクシーに勤め65歳で退職後、同社に再雇用された。コロナ禍で飲食店への客足が減り、タクシー業界にも暗雲が立ちこめる中、会社側から在籍型出向の声が掛かった。「タクシー業界が冷え込んでいる中で、自分が少しでも力になれれば」と了承した。5月からスタッフに介助の仕方などを教えてもらいながら勤務。現在、桂さんを含む2人が送迎スタッフとして出向している。

 八戸タクシーでは乗客が減り、業務が縮小した影響で一部の従業員を休ませ、雇用調整助成金を活用するなどして雇用を守っていた。

 在籍型出向の助成制度を知り、以前から人手不足のすみれ会との間で従業員のシェアを検討していたことから、両者が社会保険労務士を交え話し合い実現。同社の担当者は「助成制度を知り、踏み切ることができた」と語る。

 受け入れ先のリハビリデイサービスでは、介護職員が送迎を兼任しており体力的な負担が大きかった。同法人の菅原孝明理事は「職員の負担が減る上、車両点検や運転はプロなので安心してお任せできる」と歓迎。「体力的にもきつい介護業界は敬遠されがちだが、もといた会社に籍が残ることで業界へのハードルも下がるのではないか」と取り組みの利点を挙げた。


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