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【栃木県】

片足不自由でもスイスイ 自治医大の西村教授、「パラサイクル」を開発

下野新聞 2021年7月2日(金)
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片足に障害があっても乗れる自転車を開発した西村教授

 自治医大の西村智(にしむらさとし)教授(46)が、片足に障害のある人向けに開発した自転車「パラサイクル」の普及に取り組んでいる。自転車に乗って行動範囲を広げ、筋力も鍛えられるように改良を重ねてきた。自身も30歳すぎに難病を発症し、左足にまひが残る。引きこもりがちだった生活が、自転車などを使ったトレーニングで改善した経験から「必要としている人に届けたい」と期待を込める。
 パラサイクルは、見た目は普通の自転車とは変わらないが、ギアなどの設計が左右非対称となっている。片足の脚力が弱くても、反対側の負荷を大きくすることなどで踏み込む力を補う。利用者の体格や筋力に合わせて設計を調節する。
 建築士の両親を持ち、子どもの頃からもの作りが得意だったという西村教授。医療分野の開発では、8Kカメラと顕微鏡で、体内組織を観察する技術を開発したことでも知られる。
 東京大医学部を卒業し、循環器内科の医師として3年ほど働いた後、基礎研究の道へ。
 難病を発症した際は外出するのもおっくうになったが、自作した車いすや自転車でトレーニングを重ねると筋力が鍛えられ「まひ自体は治らないが、歩いたり運動したりできるようになった」。
 2013年、自治医大の分子病態治療研究センターに移り、医療機器のほか、障害に応じた車いすや3輪の電気自動車などを開発してきた。ひらめきや開発の過程では自らの体験が生かされてきた。
 昨年3月、知り合いだった宮城県の精密加工会社社長の赤羽優子(あかばねゆうこ)さん(45)とともに、大学発のベンチャー企業「IchiGoo(いちぐー)」を設立した。スポンサー企業を募るなど、パラサイクルの普及に向けて準備を進めている。
 県内の大学や企業の研究開発を競う大会「とちぎテックプラングランプリ」で今年3月、最優秀賞に選ばれた。この受賞を契機に企業から問い合わせが増えたという。
 自分のアイデアが、誰かの役に立てばと開発を続ける西村教授。IchiGooのホームページのトップ画面には、決意がこう記されている。「ささやかな力を精いっぱい発揮し、社会を照らす一筋の光となります」


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