アイコン

トップ

旧トップ
ページへ

トップ背景
wamnetアイコン
検索アイコン
知りたいアイコン
ロックアイコン会員入口
アイコントップ | アイコン高齢・介護 | アイコン医療| アイコン障害者福祉| 子ども・家庭
アイコン



ランダム表示の広告
福祉医療広告

高齢・介護
医療
障害者福祉
子ども・家庭

ニュース
トップ

【福井県】

福井県内の感染症対策底上げ 専門医育成、啓発にも力

福井新聞 2021年7月9日(金)
ニュース画像
「専門医の育成を通じて、県内感染症対策の底上げを図りたい」と話す酒巻教授=福井県永平寺町の福井大医学部附属病院

 新型コロナウイルスによって改めて重視されている感染症専門医を増やそうと、福井県の寄付で福井大医学部に感染症学講座が開設された。着任した酒巻一平教授は「専門医育成を通じ、県内の感染症対策の底上げに力を注ぎたい。県民への啓発、情報発信にも積極的に取り組む」と意気込んでいる。

 3月まで富山大附属病院の感染症科で、新型コロナ対応の渦中にいた。同県内でクラスターが発生した医療機関や介護施設にも入り、重症者には人工心肺装置「エクモ」も使った。

 母校の福井大医学部に「感染症学講座」が開設されることになり、白羽の矢が立てられた。各診療科の担当医と連携し後方支援する立場になりがちだが、「自分で患者を診る感染症専門医」がモットー。その言葉を裏付けるように、着任後すぐに病棟のレッドゾーンに入り新型コロナ患者の対応に当たった。

 日本感染症学会の専門医になるには、一定の学会在籍期間が必要で「一から育てるには10年前後かかる」。そのため、まずは既に内科や小児科の専門医になっている医師の論文作成などを支援し、感染症専門医になってもらう計画だ。現在、県内で専門医は酒巻教授を含め9人だけ。当初5年間の目標である6人育成が実現すれば、県内八つの感染症指定医療機関全てに専門医を配置する下地ができる。

 もともとは血液内科が専門で、5年ほど前に感染症内科に転向した。「初めから感染症専門医を志す医師は少ない。でもコロナ禍で明らかになったように、感染症は全ての診療に関わる」。感染症専門医は微生物学や感染制御学も熟知した上で、防護具の着脱といった感染対策だけでなく、抗生物質(抗菌薬)の使いすぎで耐性菌を発生させるのを防ぐ「抗菌薬適正使用」の専門家として欠かせない存在だ。中長期的には、免疫に関わる膠原病内科と併せて学んでもらうことで複数の専門性を確保し、担い手側のニーズも満たす構想を描いているという。

 音声配信メディア「ポッドキャスト」で「大学病院の医者が教える医療の話」と題した番組を毎週配信している。最近は新型コロナを多く取り上げ、最新の研究論文を読み込んで解説している。この取り組みを基にして「何らかの形で県民向けの啓発を行い、正しい情報を発信してきたい」と話す。


ページトップ