
認知症に関する湯浅さん(奥)の話を聞く生徒=阿南市の富岡東高羽ノ浦校
認知症に関する知識を持ち、できる範囲で手助けする「認知症サポーター」の養成講座が富岡東高校羽ノ浦校(阿南市)であり、3年生39人が症状や対応について学んだ。
同市羽ノ浦町の福祉施設健祥会アンダルシアに勤める湯浅祐司さん(46)と濱田隆一さん(41)が講義した。質疑応答では、生徒からの「認知症の方とのやりとりで困ったことは」との問いに、湯浅さんが「同じことを何度も繰り返し聞かれるので最初は対応に困った。相手の訴えたいことを読み取って受け入れ、寄り添うのが大切」などと答えた。
講座は11月9日に開かれた。生徒には認知症サポーター証が授与された。湯浅佳奈さん(17)は「『認知症患者の応援者として接する』という言葉が印象的だった。将来看護職に就いたとき、患者さんに目線を合わせ、困り事を一緒に解決できるように努めたい」と話した。