
紀南病院の山邉和生副院長(左から4人目)に、手作りのタオル帽子を手渡すJA紀南女性会秋津川支部の丸山文代支部長。下は寄贈したがん患者向けの帽子=11日、和歌山県田辺市新庄町で
JA紀南女性会秋津川支部は11日、がん患者に役立ててもらおうと、メンバーがタオルで手作りした帽子を田辺市新庄町の紀南病院に寄贈した。
抗がん剤治療で脱毛することが多く、院内ではそうした人が使う帽子が必要となっていることを秋津川支部メンバーが知り、ボランティアで手作りすることに決めた。
4月下旬から今月10日までの間、30代から80代までの支部メンバーがタオルを持ち寄り、作り方を教え合いながら作った。家で作るメンバーもいて、計62枚完成した。
「備長炭の里 秋津川で作りました」「厚めのタオルを縫いました」「老眼鏡をかけて作らせてもらいました」などと一言メッセージカードも添えて1枚ずつ袋詰めした。
紀南病院には、丸山文代支部長やメンバー2人が訪れ、がん診療連携センター長を務める山邉和生副院長に手渡した。山邉副院長は「希望する人に配布して役立てたい」と感謝した。
丸山支部長や支部メンバーは「今後も継続していきたい。支部以外にも活動が広がればいいなと思う」と話している。