
車いすを丁寧に拭き上げる吹上高校生ら=日置市吹上町湯之浦
日置市の吹上高校の2、3年生26人が同市吹上町湯之浦の特別養護老人ホーム「喜楽奈(きらくな)村」で、車いす清掃などのボランティア活動をした。被服実習で作ったランチョンマット31枚も贈った。
6月24日、約30台の車いすの手すりやシートを、ぞうきんや除菌シートで拭き上げた。技術系の生徒は、ねじのゆるみやブレーキの利きなどを確認。急きょ依頼を受け、チラシで小さなごみ箱を折る姿も見られた。
この日は午前中に期末試験を終えたばかり。電気科2年の櫻木大海さんは「思ったより大変だが、利用者に喜んでもらえれば。テストは手応えがあったので、作業も気持ちよくできた」と笑顔を見せた。
吹上高との交流は8年前から。折田智子施設長(61)は「新型コロナウイルスの影響でここ3年、利用者とは交流ができない。それでも、こうして若い方が善意を寄せてくれるのはありがたい」と話した。