社会福祉法人の現況報告書等の集約結果(2018年度版)
はじめに

この社会福祉法人の現況報告書等の集約結果は、2018年度(平成30年度)において、社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより社会福祉法人が所轄庁に届出を行った現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の内容について集約した結果である。

1.社会福祉法人の状況

1-1.所在地(主たる事務所)別法人数

都道府県別法人数
指定都市別法人数(再掲)

所在地(主たる事務所)別法人数

・ 社会福祉法人の所轄庁から登録のあった社会福祉法人(20,818法人:平成30年12月31日現在)の基本情報に基づき、その法人数を「所在地(主たる事務所)別」に集計した結果である。

・ 指定都市別法人数・中核市別法人数については、指定都市・中核市別に再掲している。

中核市別法人数(再掲)

1-2.所轄庁別法人数

区 分 所轄庁数 所管法人数
都道府県 47 5,491
指定都市 20 3,100
中核市 54 2,966
一般市 739 9,221
厚生労働省 1 40
合 計 861 20,818

所轄庁別法人数

・ 社会福祉法人の所轄庁から登録のあった社会福祉法人(20,818法人:平成30年12月31日現在)の基本情報に基づき、その法人数を「所轄庁別」に集計した結果である。

・ 都道府県、指定都市及び中核市以外の市を一般市として集計している。

・ 一般市(44.3%)が最も多く、次いで、都道府県(26.4%)、指定都市(14.9%)、中核市(14.2%)、厚生労働省(0.2%)と続いている。

1-3.法人種別法人数

区 分 法人数
一般法人 18,304
社会福祉協議会 1,906
社会福祉事業団 205
共同募金会 48
その他 355
合 計 20,818

法人種別法人数

・ 社会福祉法人の所轄庁から登録のあった社会福祉法人(20,818法人:平成30年12月31日現在)の基本情報に基づき、その法人数を「法人種別」に集計した結果である。

・ 一般法人(87.9%)が最も高く、次いで、社会福祉協議会(9.2%)、その他(1.7%)、社会福祉事業団(1.0%)、共同募金会(0.2%)と続いている。

「一般法人」とは、施設を経営する社会福祉法人。また「その他」とは、「一般法人」、「社会福祉協議会」、「共同募金会」、「社会福祉事業団」に該当しない法人である。

1-4.設立認可からの経過期間別法人数

設立認可からの経過期間別法人数

・ 社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより、所轄庁に現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の届出を行った社会福祉法人(19,457法人*:平成30年12月31日現在)の法人数を「設立認可からの経過期間別」に集計した結果である。

*分類が困難なデータは集計から除外している。

・ 36年〜40年(2,583法人)が最も多く、次いで、11年〜15年(2,340法人)、41年〜45年(2,249法人)と続いている。

1-5.事業区分別法人数@(社会福祉事業、公益事業、収益事業別)

区 分 法人数
社会福祉事業のみ実施 15,221
社会福祉事業
及び公益事業を実施
3,085
社会福祉事業、
公益事業及び収益事業を実施
661
社会福祉事業
及び収益事業を実施
490
合 計 19,457

事業区分別法人数@(社会福祉事業、公益事業、収益事業別)

・ 社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより、所轄庁に現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の届出を行った社会福祉法人(19,457法人*:平成30年12月31日現在)の法人数を「事業区分別(社会福祉事業、公益事業、収益事業別)」に集計した結果である。

*分類が困難なデータは集計から除外している。

・ 社会福祉事業のみ実施している法人(78.2%)が最も多く、次いで、社会福祉事業及び公益事業(15.9%)、社会福祉事業、公益事業及び収益事業(3.4%)、社会福祉事業及び収益事業(2.5%)と続いている。

1-6.事業区分別法人数A(第1種社会福祉事業、第2種社会福祉事業別)

区 分 法人数
第1種社会福祉事業のみ実施 1,582
第2種社会福祉事業のみ実施 9,109
第1種社会福祉事業
及び第2種社会福祉事業を実施
8,766
合 計 19,457

事業区分別法人数A(第1種社会福祉事業、第2種社会福祉事業別)

・ 社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより、所轄庁に現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の届出を行った社会福祉法人(19,457法人*:平成30年12月31日現在)の法人数を「事業区分別(第1種社会福祉事業、第2種社会福祉事業別)」に集計した結果である。

*分類が困難なデータは集計から除外している。

・ 第2種社会福祉事業のみ実施している法人(46.8%)が最も多く、次いで、第1種社会福祉事業及び第2種社会福祉事業(45.1%)、第1種社会福祉事業のみ実施(8.1%)と続いている。

1-7.事業区分別法人数・事業数B(高齢・障害・児童関係事業別)

法人単位*中心となる事業分野で区分
区 分 法人数
高齢関係事業 5,978
障害関係事業 2,995
児童関係事業 7,577
その他 2,907
合 計 19,457

事業区分別法人数・事業数B(高齢・障害・児童関係事業別)法人単位

・ 社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより、所轄庁に現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の届出を行った社会福祉法人(19,457法人*:平成30年12月31日現在)の法人数を「事業区分別(高齢・障害・児童関係事業別)」に集計した結果である。

*分類が困難なデータは集計から除外している。

・ 児童関係事業を実施している法人(39.0%)が最も多く、次いで、高齢関係事業(30.7%)、障害関係事業(15.4%)、その他(14.9%)と続いている。

事業単位
区 分 事業数
高齢関係事業 56,062
障害関係事業 35,573
児童関係事業 26,334
その他 36,690
合 計 154,659

事業区分別法人数・事業数B(高齢・障害・児童関係事業別)事業単位

・ 社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより、所轄庁に現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の届出を行った社会福祉法人(19,457法人*:平成30年12月31日現在)の法人が行っている事業を「事業区分別(高齢・障害・児童関係事業別)」に集計した結果である。

*分類が困難なデータは集計から除外している。

・ 高齢関係事業(36.3%)が最も多く、次いで、その他(23.7%)、障害関係事業(23.0%)、児童関係事業(17.0%)と続いている。

2.社会福祉法人の経営状況

2-1.「サービス活動収益」の規模別の法人の割合

「サービス活動収益」の規模別の法人の割合

・ 社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより、所轄庁に現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の届出を行った社会福祉法人(19,457法人*:平成30年12月31日現在)にあって、『「サービス活動収益」の規模別の法人の割合』について集計した結果である。

*分類が困難なデータは集計から除外している。

・ 1億〜2億円未満(26.5%)が最も多く、次いで、1億円未満(15.4%)、2億〜3億円未満(13.4%)と続いている

・ また、サービス活動収益の平均は約5億円である。

2-2.社会福祉法人の経営状態(全国平均)

指標名をクリックすると右側にグラフが表示されます。グラフをクリックすると拡大表示できます。

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  経営指標
経営状態 収益性 サービス活動増減差額率
経常増減差額率
職員一人当たりサービス活動収益
安定性
・継続性
短期
安定性
流動比率
当座比率
現金預金対事業活動支出比率
長期
継続性
純資産比率
純資産比率(正味)
固定長期適合率
固定比率
借入金比率
資金
繰り
借入金償還余裕率
借入金償還余裕率(正味)
債務償還年数
事業活動資金収支差額率
事業未収金回転期間
事業未払金回転期間
合理性 費用 人件費比率
人件費・委託費比率
事業費比率
事務費比率
支払利息率
付加価値率
減価償却費比率
国庫補助金等特別積立金取崩額比率
資産 正味金融資産額
正味金融資産額・減価償却累計額比率
固定資産老朽化率
総資産経常増減差額率
効率性 事業用固定資産回転率
経営自立性 自己収益比率

社会福祉法人の経営状態(全国平均)

・ 社会福祉法人の財務諸表等電子開示システムにより、所轄庁に現況報告書等(現況報告書、計算書類及び社会福祉充実計画)の届出を行った社会福祉法人(19,457法人:平成30年12月31日現在*)の経営状態について集計した結果である。

*分類が困難なデータは今次集計から除外している。

※ 経営指標については、 日本公認会計士協会(非営利法人委員会)が平成30年7月18日に改正した非営利法人委員会研究報告第27号「社会福祉法人の経営指標〜経営状況の分析とガバナンスの強化に向けて〜」を参考に集約したものです。

経常増減差額率 【サービス活動収益に対する経常増減差額の割合】

経常増減差額 ÷ サービス活動収益計(%)

 社会福祉法人の主目的は利益獲得ではないが、安定的・継続的に福祉サービスを提供するためには、一定の収益性を確保することが重要となる。本指標は、法人の収益性を理解する上での基本的な指標である。