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高齢社会 支え手を育て 旭区 「ジュニアボランティア」20年目

神奈川新聞 2019年12月27日(金)
高齢社会 支え手を育て 旭区 「ジュニアボランティア」20年目

ジュニアボランティアの活動を報告する児童=横浜市旭区(同区提供)

 横浜市旭区の児童が福祉の仕事や地域活動に携わる「ジュニアボランティア体験事業」が、今年8月で20年目に突入した。これまでに参加した児童は約5千人に上り、経験を生かして福祉分野で活躍しているOB・OGもいるという。発起人で、現在も活動を支える大越由美子さん(82)=同区=は「達成感に満ちた子どもたちの笑顔に支えられてきた」と感慨を込める。
 ジュニアボランティアは2000年8月にスタート。当時民生委員を務めていた大越さんが仲間4人と協力して区内の市立小学校29校に参加を呼び掛けたところ、児童約150人が参加した。現在は区の事業として小学校5、6年生を対象に8月上旬〜12月上旬に行われ、毎年メンバーを募集。少子化が進む中でも年々参加者は増え、今年は約280人が手を上げた。
 老人ホームやグループホーム、駅前、商店街などで高齢者の介助や料理の手伝い、募金活動などに取り組んでいる。耳が不自由な高齢者を気遣って筆談で意思疎通を図ったり、幼い子のために地域イベントで販売したチョコバナナを一口サイズに切って渡したりする姿に、大越さんは「相手を思いやれるようになった」と目を細める。
 開始当時は、介護保険制度が始まった直後で、「社会全体で高齢者を支えようという機運が高まりつつあった」と大越さん。「子どものうちから福祉に関心を持ってもらい、地域や社会を支えてほしい」との思いの発露となった。その願いは届き、高齢者を支えたいと看護師を志したり、介護士や教師として活躍したりするOB・OGもいるという。
 今月1日には旭公会堂で体験発表会が行われ、参加した児童が車いすの介助や手話での交流などについて報告した。大越さんは「一生忘れられない経験になったらうれしい。高齢者や障害者に手を差し伸べられる人に成長してほしい」と話し、変わらぬ情熱で活動を続けている。

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