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【福島県】

障害者自立へ学びの場 福島県内初、郡山に民間施設開所

福島民友新聞 2018年4月23日(月)

郡山市緑町に開所した郡山カレッジ。1階は福祉カフェ、2階がキャンパスになっている

 特別支援学校高等部を卒業した発達障害のある若者が自立に向けて学びを深める民間施設「カレッジ郡山」が21日までに、福島県郡山市で開所した。「福祉事業型専攻科」と呼ばれる県内では初めての学び場で、特別支援学校や福祉の関係者から注目を集めている。
 障害児支援に携わるNPO法人真・善・美が2日に、2階建てビルの2階にキャンパスを開所した。2年制で炊事、洗濯や買い物、銀行口座の作り方、手紙の書き方、選挙の仕組みなど、実践的な授業が行われている。1階では福祉カフェ「ウェルフェアカフェ」を運営しており、給食があるほか、カフェ利用者との交流なども予定している。
 「障害者の選択肢を広げ、大人への移行期に主体的に学べる場を提供したい」。同NPO法人の田中修司理事長は思いを語る。2016(平成28)年度の文部科学省の調査によると、高等学校(全日制・定時制)卒業者の進学率は54.8%。一方、特別支援学校高等部卒業生の進路はほとんどが就職と社会福祉施設への入所・通所で、進学率は2.1%だった。田中理事長は「作業所などでなじめず、引きこもりになる子どももいる。大学のような場で障害者も自分づくりに励んでもらいたい」と話す。
 18歳以上の障害者が対象で、定員20人のうち現在約10人が利用している。国や市から支援を受けるため、入学費や学費はかからない。入学者を募集しているほか、寄付も受け付けている。

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