特養老人ホーム 措置時代より収入増加
平均7.5%アップ 老人施設協調べ
大規模、地方で高い伸び
(シルバー新報 5月18日発行 NO.497−01)
介護保険導入で経営環境の悪化が懸念されていた特別養護老人ホームだが、措置の時代
よりも利用者1人当たりの収入が平均7.5%増加していることが8日までに全国老人福
祉施設協議会のまとめた調査でわかった。施設規模が大きく、地方部の施設ほど増加率は
高い。在宅サービス会社が苦戦する中での老人ホームの1人勝ちは各方面に波紋を広げそ
うだ。
調査は今年2月。全国450施設を対象に12月までの経営状況を調べた。
入所ベッドの稼働率は平均96.6%とほぼ満床状態なのに対し、短期入所の稼働率は
48%。入所者の平均要介護度は約3.3%。
入所者1人当たりの収入額は措置時代が1人36万円に対して、介護保険では38万7
千円と7.5%伸びている。
地域別にみると東京23区などの「特別区」は都の単独の加算額が減少したマイナス7
%。一方で、地方部では措置時代を13%超える地域もあった。
入所規模別では、定員の多い大きな施設ほど収入増は顕著だ。70人以上の規模では、
1人あたり収入の平均伸び率は1割を超えている。
一方、収入に占める人件費の割合(人件費率)は措置時代より減少している。全国平均
では65%が59%とマイナス5.7%。「収入の増加に見合うほど人件費が増加しなか
った」、また、「収入減以上に人件費を削減した」傾向があると分析している。
「収入と人件費だけの実態調査で、経営状況は正確には反映していない」とするが、さ
さやかれてきた特別養護老人ホームの好調ぶりを示すのは間違いない。
<社会福祉施設及び老人保健施設関係>
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