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変形性膝関節症変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)
膝の軟骨がすり減り、膝が痛くなることです。厚さ3〜4ミリの軟骨は加齢とともに薄くなっていきます。高齢者の関節症のなかで最も発症頻度が高いです。 【主症状】 ・発症初期は、動き始めに痛み、動いてしまえば痛みはなくなります。 ・症状の進行に伴い、歩行時などに痛むようになります。しだいに痛みが増していきます。 【生活上の障害】 ・痛みのため足を引きずって歩く、歩くと体が左右に揺れる、靴下が履きにくい、足の爪切りが困難、正座ができない、階段の昇り降りや乗り物の乗降が困難、和式のトイレが使えない、などの障害があります。 【予後のリスク】 ・痛みから日常生活動作全般が億劫になり、動く機会が減ると、膝周囲の筋肉が落ちて足腰が弱ります。寝たきりへつながるおそれがあります。 【気をつけたいこと】 ・薬物療法(痛みを抑える)、物理療法(膝を温めるなど)、運動療法(脚上げ体操など)を継続し、症状を良好に保つことです。 ・自分でできることは自分でしてもらいます。それが治療にも機能の維持にもなります。 ・膝に負担のかかる肥満を防止します。 ・家屋のバリアフリー化、杖やシルバーカーの導入を検討します。
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