|
大腿骨頸部骨折大腿骨頸部骨折(だいたいこつけいぶこっせつ)
足のつけ根の骨が折れる骨折です。高齢者の四大骨折の一つです。他の三つは、腰椎の一部がつぶれる「腰椎圧迫骨折」、手首の骨が折れる「橈(とう)骨(こつ)遠(えん)位端(いたん)骨折 」、腕の付け根の骨が折れる「上腕骨頸部骨折」です。 【主症状】(発症のサイン) ・転んで足のつけ根を痛がります。 ・状況としては、横に倒れお尻の横を打ちます。 【生活上の障害】 ・四大骨折のなかで最も生活に与えるダメージが大きいです。治療の原則は入院し手術することです。 ・平均入院期間は約2か月です。 ・急性期治療の後、他の疾患やリハビリの状況によって自立歩行、杖歩行、寝たきりとなります。 【予後のリスク】 ・寝たきりへの移行です。 【気をつけたいこと】 ・退院後の過度の病人扱いは禁物です。早期に以前の生活に戻すことを意識します。 ・サービス利用も含め、リハビリを取り入れて回復の軌道に乗せます。 ・生活環境を整えます。段差解消や手すりの取り付け(住宅改修)、杖や歩行器(福祉用具)などを導入します。 ・本人に“治っている”“以前どおりにできる”ことをよく伝えます。
|