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疥癬(かいせん)

ヒゼンダニというダニの一種が皮膚に寄生して生じる激しいかゆみを伴う皮膚病です。通常疥癬と感染力の強い角化型疥癬(ノルウェー疥癬)があります。

【主症状】

@通常疥癬

・指の間や手根部(手のひらの手首近く)、下腹部、大腿部など皮膚の柔らかい部位に激しいかゆみを伴った小さな発疹が多発します。外陰部に小結節が多発します。

・皮膚の角質がモグラのトンネルのように盛り上がる「疥癬トンネル」ができます。

・添い寝など長時間の接触で感染します。抱きかかえるような短時間の接触は問題ありません。

・治療が終わっても、アレルギー反応でかゆみがひどいことがあります。

A角化型疥癬

・皮膚全体が赤くなります。

・発生部位が通常疥癬より広範囲で、耳や頭部にも広がります。

・大量の鱗屑(りんせつ)(皮膚の剥げたもの)が出ます。

・体の骨ばった部位、摩擦を受けやすい部位に厚い角質が付着します。

・かゆみを訴えない場合があります。

・直接感染だけでなく、患者の衣類や寝具、ほこりとなった角質片が舞い飛ぶことによっても感染します。

【生活上の障害】

・上記の諸症状が生活障害につながります。

【予後のリスク】

・発見の遅れや放置による病状の悪化が考えられます。リンパ節炎などの合併症の発症もあります。

・角化型疥癬の場合、人を介しての二次感染や、施設内では集団感染のおそれがあります。

【気をつけたいこと】

・潜伏期間が1か月ほどあるため、施設間などを移動するときは情報を密にします。

・皮膚科専門医でも見つけにくい例があり、かゆみがない場合は角化型(かくかがた)の水虫、爪水虫などと判断され放置されやすくなります。

・二次感染を防ぎます。介護に携わる人は手洗いを励行します。ノルウェー疥癬の場合は、リネン類ははたかず速やかに袋に入れます。

・基礎疾患の病態が不良など、免疫力が低下している人は感染しやすいため、施設系サービスを利用の際には念頭におきます。

監修者
福地君朗(福地皮ふ科クリニック院長)

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