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職場のコミュニケーション力

全24回に渡って、“職場内のコミュニケーション”にフォーカスを当て、職場風土を改善するためのさまざまなヒントをお届けしてまいります。


<執筆>
株式会社メディケアソリューション
代表取締役 鯨岡 栄一郎
http://coachpt.com/

第12回: コミュニケーションレベルをもう1ランクアップさせる方法

自身のコミュニケーションの特徴に気づくことが重要

 あなたは、自分のコミュニケーションに自信がありますか?また、満足していますか?そして、どんな特徴があり、それは人にどのような印象を与えているでしょうか?仕事のスキルは上司や先輩に教わりながら高めることができます。しかし、コミュニケーションはどうやって上達させたらよいのか、その術がなかなかありません。人はこのようなことについてあまり教えてくれないものです。

 実は、私たちは、自分がどういう言葉を使っているか、どんな振る舞いをしているのか、自分のことは本当にわからないものです。ですので、一番よいのは「自分のことを振り返ってみる」ことなのですが、自分でおかしいと思わなければ、当然振り返ることもしないでしょう。しかも、長年培った癖というのは本当に治りません。それは、自らの特徴に気づいておらず、気づく機会もないからです。

 例えば、話の途中で必ず言葉をかぶせてくる方がいます。自分は明るく話しているつもりでも、朝礼での報告のトーンがかなり低い方がいます。笑顔のつもりでも、表情の硬い人がいます。視線を合わせない人もいます。文章を書くと、必ず後ろ向きな言い回しや言葉を使う人がいます。しかし、どれも当人は全くそんなつもりはないのです。そのうえ、こういう人に限って「自分はやっているつもりですが…」、「そんなつもりではなかったのですが…」と自己正当化しがちです。しかし、客観的にはどう見てもやっているようには見えないのです。だからこそ、客観的なフィードバックが必要になってきます。

他者からのフィードバックを受けてコミュニケーションに磨きをかける

 もし改善したいと思うのであれば、まず現状を明らかにしなければいけません。そのために一番よいのは、やはり他者からフィードバックをもらうことです。自分のコミュニケーションスタイルはどうか。どんな印象なのか。親しい人や信頼できる人に、ぜひ勇気を出して直接聞いてみてください。もしかすると、内容によっては納得しがたいこともあるかもしれませんし、ショックを受けるかもしれません。しかし、いったん自分自身の特徴を把握し自覚するだけで、かなり違ってきます。

 また立場が変わって、例えば部下教育や面談などの場面で、こちらから相手に対してそのようにフィードバックしてあげるとよいでしょう。ここで大事なのは、単なる批判や指摘ではなく「その人がもっとよくなるように」という思いを込めることです。愛をもってフィードバックするのです。

 また、“自責の視点”をもつことも大切です。例えば、相手に誤解を与えてしまった、思うように伝わらなかったといった場合、相手のせいにすることは簡単です。しかし、どうでしょう。逆に「自分の伝え方が不十分だったのではないか?」、「もっと違うタイミングで伝えたらよかったのではないか?」、「言葉の使い方やトーンは適切だっただろうか?」こう考えることで、改善や学びの機会になると思いませんか?相手にきちんと伝わっていなければ、伝えたことにはなりません。このようにして、自身のコミュニケーションにより磨きをかけていくのです。

 まさに「人のふり見て我がふり直せ」。人の行動や振る舞いを見て、その人の文句や陰口をいうのではなく、自分は果たしてできているかどうか、チェックしてみてください。むしろ「そうするとこのように効果的ではないんだな」ということを知るよい教材にしてしまうのです。こういった視点が、後に大きな差となって現れるのかもしれませんね。

●「医療・福祉の現場で使える『コミュニケーション術』実践講座」 鯨岡栄一郎 2012 運動と医学の出版社


※ この記事は月刊誌「WAM」平成26年3月号に掲載された記事を一部編集したものです。
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