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連載コラム
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職場のコミュニケーション力

全24回に渡って、“職場内のコミュニケーション”にフォーカスを当て、職場風土を改善するためのさまざまなヒントをお届けしてまいります。


<執筆>
株式会社メディケアソリューション
代表取締役 鯨岡 栄一郎
http://coachpt.com/

第17回: “フォロワーシップ”を発揮しチームを機能させる!

上司と部下の双方に存在する上下関係への勘違い

 これまで「リーダーとは」という視点はよくありましたが、「部下とは」ということについてはほとんど論じられてきませんでした。役職としてみた場合、管理職より一般職の数の方が圧倒的に多いわけですから、職場でのあらゆるコミュニケーションのなかでも、上司といかにうまく関わるか、いかに自分たちが動いていくか、の方が本来必要なはずです。そこで今回は、リーダーシップと対をなす概念として、「フォロワーシップ」についてご紹介したいと思います。

 あなたも、ある時はリーダーであり、ある時は部下と、その都度さまざまな立場を演じているでしょう。たとえ役職がついてなくとも、チームとして機能させるためには、当然その実践部隊である部下がいかに動くかが大きなカギを握っています。

 ところが、その関係性、とくに上下関係に対する勘違いが、もしかすると双方ともにあるかもしれません。面倒なことになると「それは上司の役目ですよね?」と部下の側は責任を回避し、自分には関係ないというスタンスになりがちです。本当はどう動くべきなのかわかっているはずなのに、どうしてこのようなことになってしまうのでしょうか?実は多くの場合、チーム内の人間関係とは、どちらが偉い、どちらが正しい、好きか嫌いかのパワーゲームが元になっていることがとても多いのです。

 ここでもし、部下として、一組織人として、一歩も二歩も進んだコミュニケーションをとって、状況を改善していきたいと考えるのであれば、意識を大きく転換させる必要があります。リーダーのことを「もっとこうしたらいいのに」、「ああいうのは変だよね」と言うことは実はすごく簡単です。しかし、一見、建設的でもっともらしい意見をいっているようですが、それは単なる文句や批判・陰口にしか過ぎないことも多いのです。

上司を意識的にサポートする視点が大切

  そこでご提案したいのは、「じゃあ、そう気づいているのであれば、言ってあげたらいいのでは?」ということです。上司がなかなか動かないのであれば、動くまで言ってあげたらよい。上司が常に万能であるはずがなく、同時並行でさまざまな案件を進めているでしょうから、時に目が行き届かなかったり、忘れてしまったり、対応や判断が不十分であることもしばしばです。そこで、上司を意識的に手助けしサポートする視点が大切になります。客観的に気づいている部下の立場からさりげなくリマインドしてあげ、また適切な提言や状況報告をしてあげることは、上司にとってはとてもありがたいことです。

 「それはリーダーのやる仕事でしょ」と言い切ってしまうのは、いわば受け身の姿勢です。部下の側からも主体的になることができるのです!ある意味では、「上司をマネジメントする」ということさえ可能になるわけです。同じチームでやっていくのですから、助け助けられ“お互い様”ということです。

 しかも、意見をどういえば伝わるのか、その提案が採用されるのか等、こういったやり取りを通じた学びは、あなたが次期リーダーになった時に必ずや役に立つはずです。ぜひ、「今の立場で自分ができることは何だろうか?」、「この場面で、私はどう動くことが適切なんだろうか?」、「私がどう動くことで、よりチームが効果的に機能するだろうか?」。このような質問を自分に投げかけてみてください。すると、上司や置かれた状況に嘆くばかりでなく、主体的に動く術が見つかるはずです。あなたにもやれること(やるべきこと)がたくさんあるんですよ!

●「ザ・フォロワーシップ」  アイラ・チャレフ 野中香方子(訳) 2009 ダイヤモンド社


※ この記事は月刊誌「WAM」平成26年8月号に掲載された記事を一部編集したものです。
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