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医療・福祉現場の省エネ・省コスト対策

全12回に渡って、医療・福祉現場の省エネ・省コスト対策のヒントをお届けします。

<執筆>
公益財団法人東京都環境公社
東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)
「センターHP」:
http://www.tokyo-co2down.jp/
「ツイッター」:
https://twitter.com/#!/coolnet_tokyo
「ML」:
http://www.mag2.com/m/0000195977.html

第9回: 空調機の設備改善

介護施設の空調方式

 通常、介護施設等では各部屋個々の要望に応じられる個別分散型の空調機が採用されます。リモコンスイッチ等で誰でも操作できるので大変便利です。この空調機は冷房専用と冷暖房兼用とに分類されます。最近は室内機に在室感知や自動清掃等の優れた機能を搭載した製品もあります。
 空調機は、ヒートポンプ方式といって、コンプレッサーを利用して、外気などから効率よく冷熱・温熱を得ることができます。
 エアコンは心臓部のコンプレッサーを動かすエネルギーの違いで機器構成が変わります。

(1)電気方式(EHP):電動機でコンプレッサーを動かして熱を作ります。
(2)ガス方式(GHP):ガス燃料を燃やしてエンジンを動かした力でコンプレッサーを動かします。
   車で電気を作るのと似ています。燃焼に伴う排気(200℃程度)が発生しますので、冬はこの
   熱を有効利用します(次図参照)。

このコンプレッサー起動方法の違いを理解して施設条件にあった方式を選択するのが肝要です。

介護施設に要求される室内環境条件の特徴

室内空調負荷特性

 入所者は、夏の暑さを嫌いますが冷房も好みませんので冷涼(自然通風程度)がよく、冬は暖を好み乾燥は嫌います。
 さらに、臭気、湿気の処理(雨季)は年間を通じて欠かせません。介護施設の緑が多く開放的な環境を活かした換気方法(散水、潜熱利用、ナイトパージ(夜間自然冷却)など)の中で、その施設が取り入れやすい方法を導入するとよいでしょう。そして、冷暖の負荷バランスが崩れた分だけエアコンで補うという使い方を心掛けましょう。とくに冬季の暖房負荷が大きい介護施設は、隙間対策(気密性の確保)をせず、むやみに室温を高めるのは熱ロスを助長するだけでもったいない行為です。活動動線に支障のない範囲で、できるだけ断熱・気密性は強化しましょう。さらに、日射の取り込みを多くし、室内空気圧をやや高めに保てば、冷たい空気が侵入して室温を下げることもありません。

更新

 最近の空調機は効率がよくなっており、コンプレッサーに投入されるエネルギーに対して数倍の冷熱・温熱が得られます。空調機を更新するときはなるべく効率のよい機種を採用しましょう。介護施設の用途特性、使い方を勘案したエアコンの選定も重要です。また、人命をあずかる立場からは、単なる省エネの観点だけでなく、災害時の復旧時間の早さや火災などの事故予防についても考慮する必要があります。

※ この記事は月刊誌「WAM」平成25年12月号に掲載された記事を一部編集したものです。
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