屋外での移動が困難な障害者などの日常生活および社会参加に伴う外出時の介助などを行う
しごとの内容
心身に障害のある人の外出時に付き添い、身体介護や安全確保、情報の整理や伝達などのコミュニケーション支援などを行います。障害者総合支援法の自立支援給付に位置づけられている「居宅介護(通院等介助)」「重度訪問介護」、「行動援護」、「同行援護」、地域生活支援事業に位置づけられている「移動支援事業」に従事します。
なお、「行動援護」は重度の知的障害者と精神障害者を、「同行援護」は重度の視覚障害者を対象にしています。
主な職場
居宅介護事業所、市町村社協など
将来性
障害のある人と障害のない人が同じ地域社会でともに暮らし、学び、働く共生社会(インクルーシブな社会)は、障害のある人が当たり前に外出し、自らの意思にもとづいて仕事や趣味や社会活動に参加できる環境が前提となります。いま国を挙げて取り組んでいる「地域共生社会の実現」においてガイドヘルパーは重要な人的インフラといえます。
勤務形態
常勤の場合は日勤であるのに対し、非常勤の場合は半日単位などとまちまちです。
給与水準
常勤の場合、市町村や市町村社協職員に準じ、平均月収は22〜27万円程度です。非常勤の場合、時給制が一般的で、地域による差はありますが、1,500〜2,500円というのが相場です。
就職のルート
都道府県、または政令指定都市が実施する移動支援従業者(ガイドヘルパー)養成研修、同行援護従業者養成研修、行動援護従事者養成研修などを修了することが要件となります。研修の修了後、都道府県が管理するガイドヘルパー登録名簿などへの登録が必要となる場合もあります。自治体によっては介護福祉士などの資格や経験が考慮され、研修の一部、または全部が免除されます。
就職にあたっては福祉人材センターへ事前に登録し、求人情報や就職説明会の有無などを常時、チェックするとよいでしょう。
採用状況
採用の時期は不定期ですが、障害者基本計画や障害福祉計画にもとづいて実施されているため、採用は今後も増えると思われます。
関連団体・組織
自治体
社会福祉法人全国社会福祉協議会
https://www.shakyo.or.jp/