医師や看護師の指示を受け、診療の補助や患者の日常生活の援助を行う
しごとの内容
准看護師のしごとは医師、歯科医師、または看護師の指示を受け、傷病者、もしくはじょく婦(出産後の女性)に対し、療養上の世話や診療の補助を行うこととされており、医療、保健、福祉などの場で@医師などが患者を診療する際の補助、A病気や障害をもつ人の日常生活における援助、B疾病の予防や健康の維持増進を目的とした教育を行う医療従事者です。
これらの看護業務は「業務独占」とされており、医師や歯科医師、看護師・准看護師以外の人が行うことを禁止しています。また、守秘義務が課せられています。
准看護師は主に病院などの医療機関に勤務することが多く、このような実務経験を重ねたうえ、看護師の資格や保健師、助産師などの関連資格を取得することができます。
職務内容や職場も多種多様で、病院・施設・在宅の新生児から高齢者まで看護業務にかかわっていくことになります。
業務の内容は、看護師とおおむね同様ですが、大きな違いは准看護師は医師や歯科医師、または看護師の指示を受けて業務を行うとされる点です。
主な職場
病院、診療所、介護施設
将来性
准看護師も看護師と同様、高齢化に伴う患者の急増の割に労働条件が厳しいので、慢性的な人手不足にあることには変わりありません。このため、都市部の国・公立病院や民間病院での将来性は十分あります。
従事者数
34万7,675人(2016年末現在)
勤務形態
看護師と同様、日勤・夜勤、常勤・パートタイマーなど場所や働く人の条件によってまちまちです。
給与水準
手当や賞与などを含めた月収は約28万円で、看護師より5万円ほど低くなっています。
資格取得のルート
次の@〜Fのいずれかに該当する人は、准看護師試験の受験資格を得ることができます。試験は知事試験で、この試験に合格し、都道府県知事の免許を得て准看護師の資格を取得します。
@文部科学大臣指定の学校で2年の看護に関する学科を修めた人
A都道府県知事指定の准看護師養成所を卒業した人
B文部科学大臣指定の大学(短大を除く)で看護師になるために必要な学科を修めて卒業した人
C文部科学大臣指定の学校で、3年以上看護師になるのに必要な学科を修めた人
D都道府県知事指定の看護師養成所を卒業した人
E外国の看護業務に関する学校、または養成所を卒業し、もしくは外国で看護師免許に相当する免許を
受けたもので、@〜Bに掲げるものと同等以上の知識と技能を有するものとして厚生労働大臣の認定を
受けた人
F外国の看護業務に関する学校、または養成所を卒業し、もしくは外国で看護師免許に相当する免許を
受けた人のうち、看護師国家試験の受験資格に該当しないもので、厚生労働大臣の基準に従って都道府
県知事が適当と認めた人
准看護師になるには中学校卒業後、准看護師の養成所に入る、または高校の衛生看護科に進学し、それぞれ指定科目を履修して受験資格を取得し、准看護師試験を受験します。
なお、准看護師試験は知事試験のため、受験日などが重ならなければ複数の都道府県での受験が可能です。
資格取得のポイント
例年、非常に高い合格率を示しています。このため、まじめに勉強していれば心配ありません。
なお、合格の判定基準は各合格者の得点がいずれも満点の60%を下回らないことになっています。
合格者状況
試験の概要
※2018年度。ブロックは年度によって変わることがあるため、事前に必ず確認のこと。
関連団体・組織
日本准看護師連絡協議会
http://www.junkankyo.com/nurse.php
日本看護協会
http://www.nurse.or.jp/
日本看護学校協議会
http://www.nihonkango.org/