健康的な生活のための運動を指導する
しごとの内容
国民の体力づくりや健康の増進のため、運動生理学や医学的な基礎知識にもとづき、一人ひとりの身体に合わせた運動プログラムを作成し、運動量やその方法を指導します。
近年の高齢化の進行や運動不足を原因とする糖尿病をはじめ、肥満や動脈硬化、高血圧、心臓病などの生活習慣病を予防し、健康を保持・増進するうえで注目されています。このため、老人福祉施設や病院、地域など、その活動の場は広がっていますが、運動が好きであるだけでなく、人とのコミュニケーション力が求められます。
主な職場
健康増進センター、スポーツクラブ、クアハウス、フィットネスクラブ、病院、介護保険施設
将来性
国によって「健康日本21」や「健康フロンティア戦略」、医療制度改革の中心的な課題として生活習慣病の予防と高齢者の介護予防が位置づけられているため、有望です。
登録者数
全国で1万8,031人(2019年2月現在)
勤務形態
原則として日勤です。
給与水準
公立の場合、公務員給与規定にもとづきます。私立の場合、公立の場合よりも若干高めです。
資格取得のルート
健康・体力づくり事業財団が行う健康運動指導士養成講習会を受講する、または健康運動指導士養成校の養成講座を修了して認定試験に合格し、登録されると取得できます。
合格者状況
(2018年11月23日実施認定試験結果)
| 受験者数 | 合格者数 | 合格者数 |
養成講習会修了者 | 102 | 79 | 77.5 |
養成校修了者 | 212 | 173 | 81.6 |
再受験者 | 116 | 65 | 56.0 |
計 | 430 | 317 | 73.7 |
資格取得のポイント
4年制体育系大学などで健康運動指導士の養成校と認定されているのは、2018年4月現在83校ですが、この養成校の卒業生には無講習で受験資格が与えられるようになりました。講習会の受講には4年制大学卒業者で、かつ歯科医師、看護師、理学療法士、作業療法士などの国家資格を有していることが必要なため、講習会の受講によって受験資格を取得するよりも養成校認定の体育系大学に進学し、資格の取得をめざすほうが効率的と思われます。
なお、講習会にあっては保健師・管理栄養士、4年制体育系大学卒業者には講習の一部の科目が免除されます。
関連団体・組織
日本健康運動指導士会
http://www.jafias.net/index.html
健康・体力づくり事業財団
http://www.health-net.or.jp/
日本健康スポーツ連盟
http://www.kenspo.or.jp/