死期の近い患者に対し、身体的な痛みや精神的、社会的な苦しみを和らげるケアを行う施設
概要
末期がん患者など死期の近い患者とその家族に対し、身体的・精神的な苦痛や社会生活上の不安を緩和することにより、療養生活の質の維持・向上を図る治療、看護を行う施設です。
具体的には、延命治療は行わず、医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの専門職とボランティアがチームを構成し、痛みや身体的、かつ心理社会的な問題、スピリチュアルな問題に関して早期に評価を行い、患者とその家族のQOL(人生や生活の質)を改善するためのケアを行います。
ケアの提供形態には専門的にケアを提供するホスピス・緩和ケア病棟、一般病棟で緩和ケアチームを構成してケアを提供するほか、ホスピス・緩和ケア外来、在宅でのホスピス・在宅緩和ケア(在宅療養を支援するサービス)があります。
施設数
415か所(2018年11月現在)
主な就業職種
医師、看護師、薬剤師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護職員、ソーシャルワーカー(社会福祉士など)、医療ソーシャルワーカー(MSW)、作業療法士、理学療法士、歯科医師、栄養士、カウンセラー、心理学者、宗教家
採用について
施設数は徐々に増加しています。また、地域で適切な緩和ケアを提供していく地域緩和ケアの体制整備(がん患者・家族に対し地域内の連携体制を構築する「地域緩和ケア連携調整員」など)も必要とされていることから、今後、採用は増加するものと見込まれます。
関連団体・組織
日本ホスピス緩和ケア協会
https://www.hpcj.org/
全国ホームホスピス協会
https://homehospice-jp.org/
日本在宅ホスピス協会
https://n-hha.com/