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●概略
1.健やかに生活できるように仕組まれた「長寿社会」を実現するためには、老年医学の研究、臨床応用とともに新しい長寿医療関連技術の開発や高齢者に特有な疾病に対する適切な医療の実践を含めた長寿医療の確立が必要不可欠である。
2.「長寿社会」を目指した関連科学研究の振興、長寿医療の実践には、国内に散在する種々の長寿医療関連研究・医療機関の中心となり、中核的機能を担う施設(ナショナルセンター)の存在が必要不可欠である。
このような施設としては、過去の経緯から、「あいち健康の森」に隣接する国立療養所中部病院に必要にして十分な改変・補強を加え、利用することが最も現実的かつ効率的である。
3.長寿医療に関するナショナルセンターには、以下の機能を付与することが必要不可欠である。
(1)医療技術に関する基礎研究、臨床研究はもとより社会医学、機能回復・福祉関連技術に関する研究も可能に可能ならしめる研究機能
(2)高度先駆的治療、機能回復のための医療、その他一般の包括的並びに全人的医療を確立するための診療を広く行ないうる病院機能
(3)教育・研修や情報の発信、さらに地域社会復帰支援までを視野に入れた普及・啓発機能
4.長寿医療に関するナショナルセンターの規模では、
(1)研究所には老年学・医療全般にかかわる基礎研究の他、現代の医療技術の動向を踏まえた高度に先駆的な医療技術に関する応用研究並びに社会医学、機能回復・福祉に関する研究のそれぞれを担う3部門の強化が必要不可欠。
(2)病院では高度先駆的医療に関する診療部門、機能回復のための診療部門の他、その他一般の包括的並びに全人的医療を確立するための医療を実践・普及する診療部門(合計で概ね300−400床)を設置することが必要不可欠。
(3)さらに、医療従事者等への教育・研修部門や長寿医療に関する情報の収集、評価、発信部門の設置が必要不可欠。
(4)それらの総合として当センターには、質的に少なくとも現在の国立療養所中部病院に倍するものが求められる。
●資料
目次
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1.検討会の目的
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2.検討課題および検討結果
(1)我が国における長寿医療
(2)長寿医療に関する中心的機関(ナショナルセンター)の必要性
(3)「長寿医療に関するナショナルセンター」の機能
(4)「長寿医療に関するナショナルセンター」の規模
(5)「長寿医療に関するナショナルセンター」設置に伴う社会的効果
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3.まとめ
(1)我が国における長寿医療
(2)「長寿医療に関する中心的機関(ナショナルセンター)の必要性
(3)「長寿医療に関するナショナルセンター」の機能
(3)「長寿医療に関するナショナルセンター」の規模
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参考資料
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