当機構の経営支援室は、平成22年12月10日、都市センターホテル(東京都千代田区)において、精神科病院の経営者等を対象に「入院医療中心から地域生活中心へ」と題して精神科病床経営セミナーを開催しました。
国の「今後の精神保健医療福祉のあり方等に関する検討会」報告書において、「地域生活支援体制の強化」等、改革の基本的方向性が示されてから1年が経過しました。
我が国の精神保健医療福祉施策が、今まさに大きな転換期にある中で、精神科医療を提供する経営者の皆さまは、「入院医療中心から地域生活中心へ」との考え方のもとに、何を重点として経営改善の取組みを行えば良いか。このセミナーは、精神科病院を取り巻く課題と将来の展望を見据え、ダウンサイジングを進めながら地域生活を支援する実践事例のご紹介を通じて、安定した施設経営を実現していくための方策を皆さんとともに考えることを目的として企画しました。
最初に、医療法人社団翠会 成増厚生病院 理事長・院長 の 新貝 憲利 氏から「精神科病院の地域移行を通して経営を考える」と題して、実践を踏まえた講演が行われました。
午後からは、「精神科病院を取り巻く現状・課題と将来展望」と題して、独立行政法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所 社会精神保健研究部長 伊藤 弘人 氏より、その後、「愛媛県南宇和郡愛南町の精神保健医療福祉〜これまで、今、これから〜」と題して、財団法人正光会 御荘病院 理事・院長 長野 敏宏 氏より講演が行われました。
ここでは、伊藤 弘人 氏の講演内容(要旨)をご紹介します。
このほか、当機構からは、「精神科病院の経営実態からみた安定経営へのヒント」(経営支援室)及び「医療貸付事業に関する融資制度のごあんない」(医療貸付部)と題してそれぞれ説明を行いました。
今後の福祉・医療経営セミナーの予定は、
http://hp.wam.go.jp/guide/keiei/seminar_information/tabid/667/Default.aspxです。