サービス取組み事例紹介
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NPO法人 そだちの樹

「行き場のない子どもたちを救いたい!」

子どもシェルターの活動をはじめ、行き場のない子どもを温かく支援しているNPO法人そだちの樹の取り組みをご紹介します。

行き場のない子どもたちの増加

 「今晩安心して寝る場所がない」という子どもたちが、実はたくさんいることをご存知ですか。虐待を受けている子ども、大人との関係の中で家庭に帰れないでいる子ども、非行に及んだために家族から引取りを拒まれてしまった子ども…。こうした子どもたちは、友だちの家を転々としたり、繁華街で夜を明かしてさらに非行を重ねてしまったり、公園などで寝泊まりをしながら過ごしています。

小坂理事・事務局長インタビュー

 こうした居場所のない子どもたちは、児童福祉法に基づいて、児童相談所に保護された後、児童養護施設や里親家庭などで暮らすことになっています(社会的養護)が、課題を抱えた子どもの急増に必ずしも十分に追いついているとはいえない状況です。また、児童福祉法の対象は18歳に満たない子どもたちであり、18歳になればそうした施策からもこぼれていきます。
 また、こうした子どもたちは、生活の場や経済的な問題だけでなく、心理的、精神的な課題を抱えていることも多く、専門的かつ温かい支援を必要としています。






そだちの樹の歩み

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 子どもシェルター「ここ」の様子

 そだちの樹は、こうした子どもたちの問題に関わってきた弁護士の皆さんなどが中心となって設立されました。地域の福祉関係者などと連携しながら、とにかく傷ついた子どもを温かな環境で休ませ、次のステップに向けた力を蓄えて、新たな一歩を踏み出すことのできる子どもシェルターを開設するため、平成23年度のWAM助成を活用して準備をすすめるとともに、シンポジウムの開催などを行い、地域のより幅広い理解と協力の基盤づくりを行いました。


 平成23年度のWAM助成を受けて事業を進めていく中で、12月にはNPO法人格を取得、2月には念願の子どもシェルターを開設し、課題を抱えた子どもの短期の保護を開始しました。また、活動の実績が認められ、その後この子どもシェルター「ここ」は制度上の「自立援助ホーム」として認められました。





シェルター退所後の課題

 シェルターで短期間生活し、落ち着いたところで、自立援助ホームなどの別の機関に移り自立のための就労を目指したり、親子関係の改善を図って家庭に戻ることなどが理想ですが、現実にはなかなかその通りにはなりません。

 実際は、シェルターや自立援助ホームが不足していたり、保護者の養育態度が改善しないなどの要因で、シェルターを出た後に十分な支援を得ることなく、不安を抱えたまま独り暮らしをせざるを得ない子どもがたくさんいます。
 また、自立援助ホームは、義務教育を修了した20歳未満の子どもが対象であり、共同生活を行いながら就労し、家賃を負担していくこととなっていますが、長い間、過酷な状況を耐えてきたことで多くの課題を抱えている子どもたちに、すぐに安定した就業を求めることは、実際には至難の業です。

支援のリレー、連携に向けて

 こうしたことからそだちの樹では、平成25年度にあらためてWAM助成を受け、定員の不足などによりやむを得ずシェルターに入れない子どもに対し、緊急に生活場所を提供できるような支援、あるいは退所後の子どもたちに対して、自立し安定した生活を送られるように伴走的な支援を行おうとしています。

 こうした支援は忍耐と専門性が大変要求されるものとなります。紹介ビデオの中で小坂理事・事務局長もおっしゃっていますが、そだちの樹の皆さんだけでなく、地域の福祉、医療、教育など多岐にわたる分野の方々のそれぞれの皆さんの専門性と情熱を持ち寄ることで、子どもをかけがえのない存在として、息の長い支援を展開されようとしています。

団体名NPO法人 そだちの樹(旧称:福岡子どもシェルター設立準備委員会)
助成区分地域連携活動支援事業
助成事業名平成23年度「虐待被害者のためのシェルター運営事業」
平成25年度「子どもシェルター退所後一人暮らし支援事業」
事務局連絡先福岡県福岡市中央区赤坂1-16-13上ノ橋ビル7階 小坂法律事務所
電話:050-3045-2769
*なお、シェルター等の所在地は、子どもの安全確保のために非公開です。
ホームページhttp://sodachinoki.org/