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連載コラム
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医療・福祉現場の省エネ・省コスト対策

全12回に渡って、医療・福祉現場の省エネ・省コスト対策のヒントをお届けします。

<執筆>
公益財団法人東京都環境公社
東京都地球温暖化防止活動推進センター(クール・ネット東京)
「センターHP」:
http://www.tokyo-co2down.jp/
「ツイッター」:
https://twitter.com/#!/coolnet_tokyo
「ML」:
http://www.mag2.com/m/0000195977.html

第7回: 空調設備の運用改善

空調の推奨温度と空調設定温度の緩和

 福祉施設に関して、空調の推奨温度を具体的に定めた法律や規格はありません。政府の節電行動計画では「管理部門ごとに適切な温度設定を行う」と記載されています。在室者の様子をみながら、現状の設定温度を緩和していくのがよいでしょう。夏季には、低すぎる設定は高齢者に向いていません。また冬季は、温度を高くするほど室内が乾燥します。湿度が40%を下回ると、インフルエンザウイルスの急激な繁殖が認められるというデータもあります。省エネだけでなく、安全面からの課題もあり、空調設定温度の緩和は重要です。設定温度を1℃ 緩和すると、およそ10%の電力消費量を節減できるといわれています。


温度計の設置、温度ムラの解消、設定温度と実室温のかい離

 リモコンの設定と、実際の室温が同じとは限りません。温度計を設置して、実際の温度が目標値となるように、リモコンの設定を調整しましょう。デイケア居室、食堂など広めの部屋で、室内に温度ムラが生じた場合には扇風機やサーキュレータを上手に使うと温度ムラを緩和することができます。リモコン設定値と実際の室温が大きく食い違う場合は、設備が正常に機能していないことを示しています。専門業者に修理・調整を依頼しましょう。

ブラインドの活用

 福祉施設では、室内の開放感が得られるように、大きなガラス面積を確保しています。ですが、冷房時はガラス面から入射する太陽光が暑さを感じ、暖房時は夜空の冷放射により室内の暖気が失われ、また夜間は室内が暗く感じることがあります。このようなガラス面のデメリットを補完してくれるのがブラインドです。冷房時、日射を受ける方位のブラインドは水平に、その他の方位はブラインドを開きます。夜間は全方位でブラインドを閉めましょう。とくに昼間は太陽の方位が時刻とともに移りますので、こまめに開閉する必要があります。

フィルターの掃除

 フィルターの清掃もばかにできません。宿泊系の部屋では、リネン類から飛散する粉塵がフィルターに詰まると、エアコン室内機の送風量が減って、室外機の消費電力が増加します。フィルター目詰まりの状況を定期的に点検して、部屋の状況に応じた最適なフィルター清掃間隔を決めましょう。早いところでは週に1 回程度、遅くても月に1 回は必要です。

責任者の指名、運用のルール化

 施設内で、室温管理や運転時間をルール化し、リモコン付近に表示しましょう。指名された責任者以外による設定温度変更を禁止しましょう。取り決めたルールを御存じない入居者が勝手に操作することがないように、ロックできるリモコンもあります。取扱説明書を見直してみましょう。

※ この記事は月刊誌「WAM」平成25年10月号に掲載された記事を一部編集したものです。
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