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「家庭介護」応援し隊

家庭での介護に、“これが絶対”という100%の答えはありません。でも、一人で抱え込んでいた(いる)悩みや疑問、不安や迷いも、みんなで共有して、知恵やヒントを出し合えば、悩みや疑問なども、きっと解決できるヒントが見つかるはずです。本コーナーでは、誰もがかかえる悩みや迷い、焦りといった事柄に、ヒントとなるアドバイスを紹介していきます。

第1回 認知症の悩み


母に認知症の疑い。受診のタイミングを教えてください。


83歳の母親のことです。最近もの忘れが目立ってきました。さっき言ったことを繰り返したり、物を置き忘れて私のせいにしたりします。認知症かもしれないと思うのですが本人にその意識はなく、何と言って病院に連れて行けばいいのかわかりません。また、何科を受診したらいいのでしょう。


認知症は早期発見・早期受診が大切です。


認知症は早期発見・早期治療が重要といいます。早期の認知症は、薬の効果が大きくなる可能性があり、治療の選択の幅も広がるからです。「認知症かもしれない」と思った段階で、専門医を受診することは、とても大切なことです。


本人に何と言って受診させたらいいのか


お母様に病識がないにもかかわらず、「もの忘れがひどいから、病院に行こう」といった声かけは、プライドを傷つけ、受診を拒むきっかけになりかねません。たとえば、「役所から健康診断のお知らせがきました」などと誘ってみてはいかがでしょうか。言い方はいろいろありますが、ポイントはお母様の自尊心を傷つけない言葉を選ぶことです。
受診する際には、あらかじめ医師にお母様に病識がないことを伝えておけば、それを踏まえた診察をしてくれるはずです。また、診察では、飲んでいる薬や既往症、普段の様子などを聞かれるので、メモしておくとよいでしょう。


どんな病院を受診したらいいのか


本当に認知症なのか、年相応のもの忘れなのかを見分けるのは、簡単ではありません。専門医を受診することをお勧めします。
認知症の専門医は「認知症外来」や「もの忘れ外来」という診療科にいます。これらの外来が近所にない場合は、精神科、老年科、脳神経外科などを受診します。
病院によって、認知症を診察する診療科が異なりますので、予約をする段階で、認知症を診察しているか、認知症の専門医がいるか、何科を受診すればいいかを問い合わせるとよいでしょう。


日本老年精神医学会のホームページでは、認知症専門医がいる病院や専門的な診療を行っている病院を検索できます。その他、認知症についてのさまざまな情報も掲載されているので、一度のぞいてみるのもいいかもしれません。
日本老年精神医学会
http://www.rounen.org/

日本老年精神医学会 専門医の検索
http://184.73.219.23/rounen/a_sennmonni/r-A.htm