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「家庭介護」応援し隊

家庭での介護に、“これが絶対”という100%の答えはありません。でも、一人で抱え込んでいた(いる)悩みや疑問、不安や迷いも、みんなで共有して、知恵やヒントを出し合えば、悩みや疑問なども、きっと解決できるヒントが見つかるはずです。本コーナーでは、誰もがかかえる悩みや迷い、焦りといった事柄に、ヒントとなるアドバイスを紹介していきます。

第4回 床ずれ(褥瘡、じょくそう)

ひょっとして、“床ずれ”かも?

ご家族を介護していて、お尻の上のあたりや肩甲骨など、からだの一部分が赤くなっているのに気付いた場合、たとえ本人が特に気にしていなくても注意が必要です。「虫に刺されたのかな」と軽く思っていても、実は床ずれの初期症状かもしれません。
少しでも床ずれの可能性があると思ったら、医療機関(内科、皮膚科)で診察してもらいましょう。まずは、かかりつけの医師や訪問看護師に相談してみてもよいでしょう。

床ずれとは

寝たきりの生活が長く続いたりすると、体重のかかる部分が持続的に圧迫されます。すると、その部分の血のめぐりが悪くなり、皮膚の組織が壊れて、床ずれ(褥瘡、じょくそう)が起こります。
床ずれのできやすいところは、寝ているときに床面に接している「お尻、腰、背中、肩、かかと」などです。皮膚がずっと赤くなっていたり、水ぶくれができていたりしたときは、床ずれかも知れませんので要注意です。赤くなっている患部へのマッサージや水ぶくれを破ることは絶対にやめましょう。床ずれの初期症状として、通常は痛みやかゆみを感じますが、麻痺があると感じないこともあります。
床ずれは、ぬり薬や創傷被覆材(傷口を覆う貼り薬)を使って治療することが多いのですが、症状が進行してしまうと外科的な治療(手術)が必要になってしまうこともあります。


床ずれのできやすい場所
床ずれのできやすい場所

床ずれを防ぐために

床ずれの予防には、(1)圧迫を避ける、(2)摩擦を減らす、(3)皮膚を清潔にする、(4)栄養をしっかりとる、ことが大切です。
圧迫を避けるためには、まずは寝返りを打つことです。自分で寝返りが打てない方の場合、体の向きをこまめに変えてあげるようにしましょう(これを「体位変換」といいます。)。体位変換のやり方については、ホームヘルパーや訪問看護師に相談してみましょう。
その他、体圧を分散させるマットや体位変換の機能を持つエアマットなど、床ずれ予防に効果的な介護用品もあります。介護用品については、訪問看護師やケアマネジャーに相談してみてください。なお、床ずれ予防用具は介護保険の給付対象になりますので、要介護・要支援と認定されれば、1割の自己負担で利用することができます。
床ずれは進行するとより治りづらくなりますので、まずは早め早めの治療が大切です。