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地域のさまざまな人が健康な生活を送れるようにお手伝い
小さな子どもからお年寄りまで、地域のさまざまな人が健康な生活を送れるように手伝います。
たとえば、学校や会社で行う健康診断などに出向いて、生徒や社員に健康のアドバイスをします。また、高齢者が集まるサロン(居場所)などで、病気を予防するための指導を行ったり、子どもの健康や成長について悩む親の相談にものります。さまざまな病気で悩む人の家を訪問し、病気を治すうえで必要な医療などにつなげたりもします。
これら以外にも、保健師は地域の「健康」にかかわるさまざまな機会で、幅広く活躍しています。


保健所や学校、一般の会社など幅広い場で働いている
保健師には、大きく分けて「地域保健師」「学校保健師」「産業保健師」がいて、それぞれ働く場所が違います。
「地域保健師」は、保健所や保健センター、地域包括支援センターなどで働き、地域の人々の病気の予防や健康を保つための相談にのったり、さまざまな場に出向いてアドバイスしたりします。病気をもつ人がいる家に行くこともあります。
「学校保健師」は、学校内にいて、生徒や教職員の健康を守るための仕事をします。生徒などが病気になったりケガをしたりしたときには、応急処置を行うこともあります。
「産業保健師」は、一般の会社などにいて、そこで働く人々が健康を保てるような助言を行います。

市の保健センターで働く保健師の場合
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- 8:30
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出勤、打ち合わせ、その日のスケジュール確認地域の保育所や高齢者施設からきた、利用者の健康についての相談・問い合わせメールをチェック。その後、どの相談にどの職種が対応するか、所内のみんなで話し合う
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- 9:00
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地域の人々からの電話・来訪の相談に対応この日は、母子手帳の発行に関する電話相談、高齢者の予防接種に関する来訪の相談に対応
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- 10:00
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赤ちゃんのいる家を訪問生まれたばかりの赤ちゃんがいる家にうかがい、お母さんと赤ちゃんの健康の様子を確認
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- 11:00
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健診を受けていない妊婦さんがいる家を訪問ワンポイント解説妊娠中の健診を受けていないと、出産時や出産後に誰にも相談できず、よい状態を保てないことがあるため、受診をすすめる
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- 12:00
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昼食、休憩
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- 13:00
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地域の高齢者サロン(居場所)で病気予防のための講演ワンポイント解説講演の後、相談会を行い、地域の高齢者の方々から直接話を聞く
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- 14:30
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精神障がいがある人の家を訪問健康状態をみて、服薬がきちんとできているか確認。家族からの話も聞く
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- 15:30
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地域の保育所で、親からの「子どもの健康相談」にのるワンポイント解説
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- 16:30
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その日に寄せられた健康相談の内容を記録その日の健康相談を記録。特に気になるケースを都道府県の保健所に連絡し、後日保健所職員と一緒にその家を訪問するよう打ち合わせをする
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- 17:00
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地域に配布する健康づくりのパンフレットを制作ワンポイント解説役所や病院などに置くパンフレットを作成
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- 18:00
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終業


地域で元気なお年寄りが増えたとき
・その地域のお年寄りの体力が向上して介護の必要度が下がった
・高齢者サロンに集まる元気な高齢者が増えた

子どもの健康について、親から喜びの声が寄せられたとき
・健康相談を受けた親から、体の弱かった子どもが元気になったと聞いた
・相談できる人ができて、子育てに自信がもてたという声があった

企業保健師としてのアドバイスで、社員が健康になったとき
・日々の生活習慣を改めたことで、病気にかかりにくくなった
・社員の働きすぎを防ぐことへの会社の意識が高まった

看護師の国家試験に合格した後、保健師の国家試験に合格する

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